ルーキー岩佐歩夢が魅せた! 2番手以下にコンマ3秒差をつけSF初ポールを獲得【第2戦予選レポート】

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2024年05月18日 16:20  AUTOSPORT web

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2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス ポールポジションを獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
 5月18日(土)、2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦がオートポリスで開幕。同日午後に行われた公式予選でルーキーの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が後続を大きく突き放す驚異的なタイムで初のポールポジションを獲得した。2番手以下は1000分の1秒単位の僅差の戦いとなったが、その戦いを制した牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がフロントロウの2番手、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が3番手となった。

■太田格之進と牧野任祐がQ1各組でトップタイム

 Q1は開幕戦終了時点でのドライバーズランキングに基づきグループ分けされ、14時にスタートしたA組に登場したのは、山下健太(KONDO RACING)、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、岩佐、ベン・バーニコート(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、Juju(TGM Grand Prix)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)の10名。

 チェック走行から戻った各車は残り時間が3分半となったところで続々とコースインし、岩佐からアタックを開始。まずはターゲットタイムとなる1分27秒570をマークして暫定トップに立つ。続いて坪井がコントロールラインを通過し、1分27秒757で2番手につけると、その後太田が1分27秒445で逆転トップに。セクター1で岩佐とほぼ同タイムを記録し期待がかかった佐藤はコース後半で伸び悩み1分28秒171。太田、岩佐、坪井、大湯の後ろ、暫定5番手につける。

 その後、福住が1分27秒592で3番手、山下が1分27秒729で4番手に上がり佐藤は7番手にドロップ。初予選のバーニコートは1分28秒461で暫定8番手。大嶋が1分27秒927をマークし佐藤を上回るが、6番手につける大湯にはわずか0秒089秒届かず7番手。最後にJujuが1分30秒373でアタックを終え予選終了。これで太田、岩佐、福住、山下、坪井、大湯の6名がQ2に進出し、大嶋、佐藤、バーニコート、Jujuの4名がノックアウトとなった。

続くQ1B組には、小高一斗(KONDO RACING)、牧野、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、三宅淳嗣(ThreeBond Racing)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)、阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、木村偉織(San-Ei Gen with B-MAX)、松下信治(TGM Grand Prix)、山本の11名が出走。

 A組と同様に、残り時間が3分を示したあたりで続々とコースインしていく。最後にやや間隔を空けて小高がピットを後にする。ピット位置がコース出口に一番近いTEAM MUGENの野尻からアタック開始。セクター1では野尻、牧野、山本らが速さを見せる。まずは野尻が1分27秒995で暫定トップに立つと、すぐさま牧野が1分27秒871で逆転。続いて山本が1分28秒092でコントロールラインを通過し3番手につけた。
 
 笹原、国本、三宅らもアタックから戻ってくるが、山本のタイムにも届かず4、5、6番手。その後、阪口が1分27秒875で野尻を上回り2番手に。さらに小林が1分27秒979で4番手に浮上する。これで国本と三宅はQ2進出圏内から脱落することに。最後に小高が1分29秒070でチェッカーフラッグを受け全車アタック終了。牧野、阪口、野尻、小林、山本、笹原がQ2に進み、国本、松下、木村、小高、三宅の5名がここで予選を終えることとなった。

■2番手から7番手まで0.048秒、超僅差の戦いに

 ポールポジションを決するQ2では、Q1A組とQ1B組から勝ち上がってきた12台のうち牧野、小林、山本はチェックラップに行くことなくピットで待機。残る9台がユーズドタイヤでのチェックを行ってからピットに戻ると、やはり残り3分半を切ったところで全車が一斉にコースへと入っていった。

 最初にアタックを開始したのは岩佐だ。続けてTOM’Sの2台、野尻とアタックに向かう。岩佐はセクター1で最速タイムを記録するが、その後山本、牧野がわずかに岩佐のセクタータイムを上回る。しかし岩佐はセクター2で他車よりコンマ3秒速いタイムを出して見せると、その勢いのままセクター3も通過し1分26秒632で堂々のトップタイムをマークした。

 続けてコントロールラインに戻ってきた坪井は1分27秒079、笹原は1分27秒857で岩佐を超えられず。岩佐のチームメイトである野尻は1分27秒063で坪井を上回り暫定2番手。続いて山本が1分27秒046で、僅差で野尻を破り2番手につけるが、これを牧野が逆転。岩佐に並び1分26秒台に入って2番手になる。

 Q1でセッショントップだった太田は1分27秒094で7番手どまり。続けて山下、小林、福住とアタックを終え、最後に大湯がコントロールラインを切って全車アタック終了。岩佐が2番手の牧野に対し0.3秒差をつけて自身初のポールポジションを獲得した。

 1分26秒台に入れてみせた牧野の2番手は今季ベストグリッド。牧野に0.076秒差で3番手につけたのは山本で、開幕戦の3位表彰台獲得に続き優勝争いが見えるグリッドポジションを獲得した。山本に1000分の1秒差に迫った阪口が4番手。以下、野尻、坪井、太田と並んだが、山本から7番手の太田まではその差が0.048秒と、史上稀にみる僅差の争いとなった。

 41周で争われる第2戦オートポリスの決勝レースは、19日(日)の14時50分にスタートが切られる予定だ。

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