【写真】明日の『虎に翼』場面カット 激務のため倒れた寅子(伊藤沙莉)に語りかける穂高(小林薫)
昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。そんな中、寅子は依頼人・満智(岡本玲)からの裏切りにショックを隠しきれず、仕事を休んでいた。
母・はる(石田ゆり子)からお使いを頼まれた寅子は直言の工場へ。用事をすませて帰ろうとする寅子に、優三が声をかける。優三は寅子をコッソリ河原へ連れていくと「近所の農家さんから頂いたんだ」と話しつつ、戦時下では貴重になった肉を差し出す。
「嫌なことがあったら、またこうして2人で隠れて、ちょっと何か美味しいものを食べましょう」と優しく励ましてくれる優三に、寅子は改めて恋をする。
その日の夜、それぞれの布団に入った寅子と優三。寅子がどんな弁護士になりたかったかとたずねると、優三は“法律の本を出すことが夢だった”と答える。仲むつまじく語り合っている中で一瞬の沈黙が訪れると、寅子は意を決して、身体を“えんぴつ転がし”のようにコロコロと回転させて優三の布団へ入る。かつてないほどに急接近した2人は、互いに顔を見合わせて思わず照れ笑い。寅子は優しく「寝ましょうか」と優三に語りかけるのだった。
|
|