東京都心で真夏日迫る 22日(水)は暑さのエリアが変化 寒暖差・熱中症に注意

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2024年05月21日 18:32  日本気象協会

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日本気象協会

東京都心で真夏日迫る 22日(水)は暑さのエリアが変化 寒暖差・熱中症に注意

21日(火)は、北と南で気温の明暗が分かれ、東京都心では今シーズンに入って最も高い気温となりました。22日(水)は暑さのエリアが変わり、日本海側や北日本など、日中の気温が今日より大幅に高くなる所があるでしょう。梅雨入りした沖縄ではかなり蒸し暑く、熱中症に警戒が必要です。



●東京都心で今シーズンの最高気温を観測


21日(火)、西日本と東日本の太平洋側や内陸部では、昨日より大幅に気温の上がった所が多くなりました。全国で最も気温が上がったのは、熊本県熊本市、大分県日田市、鹿児島県さつま町柏原(カシワバル)、高知県四万十市江川崎で、いずれも32.7℃でした。
東京都心では、真夏日にはならなかったものの、真夏日に迫る28.9℃まで気温が上がり、今シーズンの最高気温を観測しました。

一方、日本海側や北日本には北から冷たい空気が流れ込み、昨日より大幅に低い気温の所が多くなっています。兵庫県豊岡市では昨日より約9℃低い18.4℃、北海道北見市では昨日より15℃も低い8.5℃を観測したほか、北海道の山では雪が降ってもおかしくないくらい寒くなった所もあります。

ただ、22日(水)は日本海側や北日本も気温が急上昇し、暑くなる所もある見込みです。日々の寒暖差に注意が必要です。


●北日本と日本海側は寒暖差 西日本と東日本は熱中症に注意


22日(水)は、東シナ海から日本の南の海上に前線が停滞するでしょう。

前線から遠い日本海側や北日本は晴れる所が多く、21日(火)よりも気温が大幅に上昇する見込みです。日々の寒暖差が大きいため、体調管理に十分ご注意ください。

西日本と東日本の太平洋側は雲が広がりやすく、九州南部は次第に雨が降るでしょう。昼間の気温は、21日(火)と同じくらいか、低い所が多い見込みです。熱中症は「注意」ランクの所が多く、福岡では「警戒」ランクです。

梅雨入りした沖縄は断続的に雨が降り、カミナリを伴って激しく降る所があるでしょう。雨でも昼間は30℃に迫る見込みです。かなり蒸し暑く、熱中症は「厳重警戒」ランクです。


●熱中症の発生場所 最も多いのは家


グラフは、昨年2023年に熱中症で救急搬送された人数を示したものです。

そうすると、家の中や家の敷地内で発生した事例が最も多く、全体の約4割を占めています。家の中や家のそばで作業する際は、いざという時は冷房を点ければ大丈夫、暑くなったら家に入ればいい、などの考えが浮かび、無理や油断をしがちです。

家の中でも閉め切った暑い部屋や、家のそばでも炎天下の長時間作業などは熱中症のリスクが高まります。場所を問わず、こまめな水分補給や適度な塩分補給、冷房の使用などが熱中症を防ぐポイントになります。

また、高齢者は暑さを感じにくく、我慢ではなく冷房を使用しないケースもよくあります。一緒に住む家族の方々や近隣の方は、厳しい暑さが予想される日には気にかけていただくなど、周囲のサポートも重要です。


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