北朝鮮の核能力「質的向上」=台湾も防衛努力強化―防衛白書素案

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2024年05月22日 20:01  時事通信社

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時事通信社

防衛省=東京都新宿区
 防衛省がまとめた2024年版防衛白書の素案が22日、判明した。北朝鮮の核・ミサイル開発について「質的な意味で能力向上に注力」していると強調。中国と台湾の軍事バランスについて「中国側に有利な方向に急速に傾斜」との分析を維持した上で、台湾が「(ロシアの)ウクライナ侵略を受け、自身の防衛努力を強化」しているとの見方を加えた。

 北朝鮮は昨年、固体燃料式の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」を発射。軍事偵察衛星の打ち上げも実施した。白書ではこれを受け、「装備体系の多様化や、核・ミサイル運用能力を補完する情報収集・警戒監視・偵察(ISR)手段の確保」に動いていると記した。

 22年改定の国家安全保障戦略で「最大の戦略的挑戦」と位置付けた中国の軍事動向について、改めて強い危機感を表明。台湾周辺での軍事活動を「既成事実化と実戦能力の向上を企図しているとみられる」と指摘した。 

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