![](https://news-image.mixi.net/article/202/202_20150528_20163291198_027.jpg)
元読売ジャイアンツの江川卓氏が自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」で、セントラル・リーグのDH制採用に反対した。
■DH制導入には「反対」
視聴者から寄せられた「セ・リーグのDH制導入についてどう思いますか?」と質問に江川氏は「反対」と断言する。
スタッフから理由を質問されると「セ・リーグがDHを使わないことによって打力が落ちているという説があります。パ・リーグのほうが打撃が高いのではないかと。9人の野手が打つからね、ピッチャーのレベルが高いのではないかと」と語った。
|
|
関連記事:「大谷翔平はそこが凄い」 江川卓氏が二刀流で「最も難しいこと」を解説
■「歴史を消したくない」
さらに江川氏は「歴史を見ると堀内恒夫さんが自分でノーヒットノーランをやりながら、ホームランを打って勝ったりとか。みなさんのイメージは、打つ気もなく三振しているというシーンばっかり見てるから、そう思うかもしれないけども、そういう人もいたんですよ、過去に。その歴史を消したくない」とDH制導入反対の理由を説明する。
続けて「高校のときエースで4番がいっぱいるじゃないですか。それを打ち消すことによって大谷翔平の二刀流を絶賛しているのに、なぜDH制を導入しようとするのかということですね」と語った。
関連記事:高校野球のリクエスト制度導入は反対 江川卓氏が持論「残念ではあるけど…」
|
|
■ピッチャーの打撃をとっておきたい
ピッチャーのバッティングについて江川氏は「プロでも、山崎伊織さんなんか、すごくバッティングがうまいじゃないですか。ああいう姿を見ると、僕はなくしたくないなと思う」と力説する。
そして「ピッチャーの打撃をとっておきたいので。DH制に反対とは言いたくないので、セ・リーグのピッチャーが打つところを残しておきたいというのが答えでございます」とコメントした。
関連記事:大谷翔平の“二刀流の苦労”を江川卓氏が解説 ハムの後輩・矢澤宏太にエールも
■MLBは完全指名打者制に
メジャーリーグでは2022年から投手が打席に立っていたナショナルリーグも導入し、1970年代から採用しているアメリカンリーグと合わせて完全指名打者制となった。
|
|
またワールドベースボールクラシック(WBC)やオリンピックなど国際大会も、DH制を採用している。
関連記事:原辰徳監督が野手を投手起用した理由は… 江川卓氏が独自分析
■大学・社会人野球はDH制が主流
日本ではパシフィック・リーグが1975年から導入。2軍のイースタン・ウエスタン両リーグも完全指名打者制に。
アマチュアでは高校野球は採用していないが、大学野球は東京六大学野球連盟・関西学生野球連盟、明治神宮野球大会以外はすべてDH制を採用。社会人野球も完全指名打者制である。
DH制は主流となっているが、セ・リーグは現在も投手が打席に立つ。読売ジャイアンツの原辰徳前監督が導入を提言していたが、実現には至らなかった。
■江川氏がセ・リーグのDH制導入に反対
・合わせて読みたい→大谷翔平の“二刀流の苦労”を江川卓氏が解説 ハムの後輩・矢澤宏太にエールも
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)