マカオGP、2024年からはFIA F3に代わりフォーミュラ・リージョナルによるワールドカップ開催に

1

2024年05月23日 15:50  AUTOSPORT web

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

レースに加わる『FIA フォーミュラ・リージョナル・ワールド・カップ』
 FIA国際自動車連盟は5月22日、マカオ市街地のギア・サーキットで11月14〜17日に開催されるマカオグランプリにおいて『FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールド・カップ』を開催すると発表し、2019年と2023年に開催されたFIA F3マシンによる『FIA F3ワールドカップ』は行われないことが明らかとなった。

 今年で71回目となるマカオグランプリは、2018年までは各地のF3選手権の有力選手が集う一戦として開催され、F1ドライバーをはじめ、多くのトップドライバーが参戦してきた伝統の一戦だ。2019年、新型コロナ禍明けの2023年はFIA F3マシンによる『FIA F3ワールドカップ』、GT3マシンによる『FIA GTワールドカップ』をメインイベントとして開催されてきた。

 狭くアップダウンも激しい公道コースにて、フォーミュラカー、GTカーが激しい戦いを繰り広げるマカオでの伝統のワールドカップだが、2024年は『FIA GTワールドカップ』に加え、新たにフォーミュラ・リージョナルカーによる『FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールド・カップ』がメインレースとして開催されることが発表された。

 なお、FIAは「このイベント(マカオグランプリ)で開催されるFIAのシングルシーターレースはフォーミュラ・リージョナルカーに限定される」としており、2019年、2023年に出走したFIA F3マシンによる『FIA F3ワールドカップ』は行われないことが明らかとなった。

 フォーミュラ・リージョナルは各国・各地域のFIA F4シリーズとFIA F3の橋渡しをするカテゴリーとして2018年よりスタート。2024年は日本、ヨーロッパ、アメリカ、中東、オセアニアでシリーズ戦が繰り広げられており、世界中で約92人のドライバーが参戦している。

 かつてはFIA F2に参戦するダムスのチーム代表を務め、現在FIAシングルシーター・ストラテジー&オペレーションズ・ディレクターを務めるフランソワ・シカールは、「フォーミュラ・リージョナルカーによるFIAワールドカップレースをマカオで開催することは、ここ数年間のこのジュニア・シングルシーターカテゴリーの発展の結果であり、ピラミッドにおける論理的なステップだ」とコメント。

「マカオでのF3レースは、世界で最も挑戦的なストリートサーキットで、世界中のナショナルシリーズから優秀なジュニアレーサーを集めたイベントとして長く伝説的な名声を築いてきた。フォーミュラ・リージョナルカーへの移行は、その精神を復活させるものであり、マカオのFIA公認シングルシーター競技にとって長期的な最適解となる」

 FIA F3からフォーミュラ・リージョナルによる開催に変わり、2024年のマカオグランプリではどのようなレースが繰り広げられるだろうか。
    ニュース設定