大阪万博、NECの顔認証システム導入 入場管理・決済に活用 ID数は120万で同社の国内最大事例に

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2024年05月24日 16:41  ITmedia NEWS

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顔認証を活用した店舗決済イメージ

 2025年日本国際博覧会協会は5月23日、大阪・関西万博で、NECの顔認証システムを活用した入場管理と店舗決済の仕組みを導入すると発表した。入場時に顔認証を行うことでなりすましを防ぐ他、顔認証による電子マネー決済を可能にし、店舗での買い物を簡便化するという。


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 入場管理は、会場入口にある51か所の入場ゲートにカメラなどを設置して実施する。チケット記載のQRコードをゲートにかざした上で顔認証してもらうことで、チケットの貸し借りなどによるなりすましを防ぐという。顔認証は複数回の入場が可能なチケットを購入した人向けに行う。システムには120万のIDを登録する予定で、NECの国内における顔認証提供事例として最大規模になる見込み。


 一方の店舗決済では、来場者が事前に顔情報と決済方法を登録することにより、対象店舗でスマートフォンやクレジットカードを使用せずに手ぶらで支払いできるようにするという。こちらは複数回の入場が可能なチケットを購入した人に加え、万博オリジナルの電子マネー「ミャクペ!」のユーザーも利用できる。


 会場では約1000台の決済端末機を運用する。電子マネーと顔認証がひもづく決済運用の事例としては国内最大規模になるという。決済端末機はSMBCグループが提供する「Stera terminal」を導入する予定。


 博覧会協会によれば、登録した顔画像などの個人情報は日本国内のプラットフォーム内で保存し、利用者の同意なく顔認証以外の目的で使うことはないという。


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