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前回からの続き。俺はユウジ34歳、会社員。妻のアツコは1歳年上で35歳。小6の長男、小3の次男の4人家族だ。ある日俺は、ディスカウント店で目にした望遠鏡を買って帰宅した。それを組み立てていると次男が俺にまとわりついてきて、長男が次男を引っ張って制止。しかしそのときに弾みで望遠鏡が床に落ちたんだ。俺が長男を叱ると、アツコがそれはおかしいと言ってきた。長男に謝らなければ飯も出さないと言う。やっていられないと思った俺は家を出ることにしたんだ。
行くあてがなく漫画喫茶に入った俺は、そこで高校時代の部活の先輩と再会した。穏やかで優しい先輩には高校時代、よく世話になっていたものだ。今も変わらず優しそうな先輩に、俺はアツコとの喧嘩について話を聞いてもらうことにした。
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2人兄弟だった俺は、親父がいつも兄貴の方ばかりを叱っているのを見てそれが正しいのだと思い、俺自身も長男に厳しくしていた。けれどそれは長男に対して理不尽だった。先輩は穏やかに俺を諭してくれて、その言葉はすんなり心の中に入ってきた。そして、アツコに腹を立てて家を出たのは幼稚だったと反省し始めたんだ。
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アツコと喧嘩をした後、行くあてのなかった俺はひとまず近所の漫画喫茶に向かった。そこで昔お世話になった先輩に再会。
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そんな俺に先輩は、自分は長男という理由で父親に厳しくされて嫌だったと話してくれた。あまりに厳しくすると、長男は父親と次男に対し不満をもつはずだと。
次男として育ってきた俺にはない視点だった。
先輩の話を聞いて、俺は自分の行いを反省しはじめたんだ。
【第4話】へ続く。
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