【RIZIN】ついに参戦!パッキャオが鈴木千裕に見せつける「ボクシングの“秘密”」井上尚弥の評価も語る【単独インタビュー】

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2024年06月15日 12:01  ORICON NEWS

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7・28『超RIZIN.3』で鈴木千裕と対戦するマニー・パッキャオ (C)ORICON NewS inc.
 “アジアで最も偉大な拳闘士”が、ついにRIZINのリングに降臨する。ボクシング世界6階級を制覇した“フィリピンの英雄”ことマニー・パッキャオ(45)が、7月28日開催の『Yogibo presents 超RIZIN.3』に参戦し、フェザー級王者の鈴木千裕(25)と対戦することが決定した。

【動画】パッキャオ、鈴木千裕のKO宣言を一蹴!?“ボクシング界の英雄”が井上尚弥を指南

 2021年に2度目の引退を発表後、22年11月に韓国でのYouTuberとのエキシビションマッチ以降はリングを離れていたが、榊原信行CEOとの長年の交流の結果、ついにRIZIN過去最大規模のイベントに参戦。しかも「エキシビションという言葉は使うな」とRIZINに伝えており、本気でリングに上がり現役王者と戦うつもりだ。

 10日に行われた会見では、王者としての堂々たる風格を感じさせながらも、鈴木が「1ラウンドでKOする」と挑発すると、「ボクシングは甘い競技ではない、そのことを彼は知ることになるだろう。いや、私が学ばせる」と闘志をみなぎらせた。“アジアで最も有名なアスリート”とも称され、フィリピンでは大統領選挙に立候補するほどのスーパースターは、RIZINでどんな戦いを見せてくれるのか。ORICON NEWSは会見直後のパッキャオの単独取材に成功。この試合への意気込みや、日本が誇るボクシングのスーパースター・井上尚弥の評価について聞いた。

■鈴木千裕の“1ラウンドKO宣言”にニヤリ「言うだけなら簡単。自分がやられる可能性を忘れてはいけない」

――インタビューのお時間をいただき、ありがとうございます。リングで試合をされるのは約1年半ぶりとなりますが、トレーニングは続けてこられたのでしょうか?

【パッキャオ】ジムで練習はしていましたが、主にバスケットボールをやっていました。自分の人生で最初に好きになったスポーツがバスケットボールで、ボクシング以外のトレーニングとして今では主にバスケをやっています。

――鈴木選手との試合に向けてボクシングの練習も再開しますか?

【パッキャオ】そうですね、試合が決まったのでこれから試合に向けた準備を始めます。練習内容は、いつもの試合と変わらないことをやりたいと思います。

――今回は20歳も若いMMA&キックボクシングの“二刀流王者”との対戦なので、かなりの準備が必要になると考えていますか?

【パッキャオ】相手の年齢に関係なく、通常の練習をすれば大丈夫です。なぜなら、今回の試合は3ラウンドしかないので、自分の体力や動きのキレを取り戻すことができれば問題ないと思っています。3ラウンドの試合ですが、私は12ラウンド戦うつもりの練習を組みます。

――鈴木選手と対面した印象は?何か感じるものはありましたか?

【パッキャオ】なんとなく彼は強いということが分かりました。彼は戦いができると思いますし、何よりも若いので、私と彼の2人でお客さんがすごく喜ぶ試合をしますので、楽しみにしていてください。

――彼は「パッキャオ選手を1ラウンドKOする」と言い切っていましたが、それを聞いてどう思いましたか?

【パッキャオ】(ニヤリとして)言うだけならすごく簡単ですよ。特にボクシングでは1ラウンドで終わらせるのは、なかなか難しいことですから。ただし、逆に自分がやられてしまう可能性があることを忘れてはいけないですね。

――RIZINで初めての試合ですが、これまでRIZINの大会はご覧になってきましたか?

【パッキャオ】家にいて見られる時はインターネットを通じて見てきました。

――『超RIZIN.3』のメインで平本蓮選手と対戦する朝倉未来選手は、22年9月にフロイド・メイウェザー選手と対戦する前に、あなたの自宅を訪れて一緒に練習していましたが、彼のことを覚えていますか?

【パッキャオ】はい、彼がマニラの私の自宅に来たことは覚えていますよ。あの試合は内容としては面白かったけど、彼がそんなにボクシングの練習はしなかったんだろうなと思いました。

■井上尚弥がさらに成長する可能性「“秘密”が分かれば、どんな階級でも勝てると信じています」

――今回の『超RIZIN.3』は観客が4万人以上も集まるRIZIN史上最大規模の大会となります。このような大会場でファイターが自分のスキルやテクニックを100%発揮するためには、どんなことが必要だと思いますか?

【パッキャオ】私は大きな会場で過去に何試合も戦ってきたので慣れていますが、その答えは分からないですね。とはいえ、大きな会場で試合をするのは久しぶりですし、何より1998年以来の26年ぶりに日本で戦えることをすごく楽しみにしています。
――2021年9月に引退を宣言されていますが、今回の試合のようにこれからもファイトは続けていくのでしょうか?

【パッキャオ】そうですね。引退を宣言はしたのですが、このように戦っていくことは終わっていないです。


――RIZINとは今回の1試合契約とお伺いしましたが、今後もRIZINで戦う可能性はありますか?

【パッキャオ】もちろん、私はまたRIZINに戻って来るつもりですし、これが最後じゃなくて始まりだと思っています。

――2021年9月に引退を宣言されていますが、今回の試合のようにこれからもファイトは続けていくのでしょうか?

【パッキャオ】そうですね。引退を宣言はしたのですが、このように戦っていくことは終わっていないです。

――RIZINとは今回の1試合契約とお伺いしましたが、今後もRIZINで戦う可能性はありますか?

【パッキャオ】もちろん、私はまたRIZINに戻って来るつもりですし、これが最後じゃなくて始まりだと思っています。私はここで一つ言いたいことがあります。榊原さんはすごくいい人ですし、交渉もちゃんとやってくれて、何よりMMAだけではなくボクシングを含めた格闘技に対する情熱がすごい方です。日本のお客さんに格闘技を見せたい、格闘技をもっと広めたいという情熱を持った方ということを私は理解していますし、皆さんにももっと理解していただきたいです。

――日本のボクシング界では、井上尚弥選手が圧倒的な強さで人気を集めています。パッキャオ選手から見た井上選手の印象は?

【パッキャオ】彼は本当に素晴らしいボクサーで、ボクシングというものを完璧に習得していると思います。ここから彼に必要なものは、習得したボクシングをさらに追求することです。ボクシングを追求し続けて、ボクシングの“秘密”の部分にまでたどり着く必要があります。なぜ私が6階級も制覇することができたのか、それはチャンピオンになっても満足せず、習得したボクシングをより高くより深い部分まで理解して、壁にぶつかったら解決策を自分なりに導いてきたからです。それを積み重ねてボクシングの秘密にたどり着きました。井上選手も次のステップに進むには、私のようにボクシングの秘密を探し出すこと、それが分かればどんな相手でもどんな階級でも勝てると私は信じています。

◆マニー・パッキャオ
フィリピン出身。史上2人目の世界6階級制覇王者。14歳頃より本格的にボクシングの練習を開始し、1995年1月に16歳でプロデビュー。2001年6月、オスカー・デ・ラ・ホーヤの前座で急遽IBF世界スーパーバンタム級王者のレーロホノロ・レドワバへの挑戦者に抜擢され、KO勝利で王座を奪ったことで一躍名を上げた。08年には階級をウェルター級に上げてスーパースターのオスカー・デ・ラ・ホーヤと対戦。“ドリームマッチ”と名付けられるほどの体格差をものともせず8回TKO勝利を挙げた。15年5月のフロイド・メイウェザーとの“世紀の一戦”と呼ばれた世界ウェルター級王座統一戦では、判定負けを喫したが約150億円 のファイトマネーを手にした。22年大みそかにRIZIN参戦を表明。24年7月の『超RIZIN.3』でついにグローブをつけてリングに立つ。

●『Yogibo presents 超RIZIN.3』
7月28日 さいたまスーパーアリーナ(スタジアムバージョン)
・フェザー級
朝倉未来 vs. 平本蓮
・RIZINスタンディングバウト 68.0kg
マニー・パッキャオ vs. 鈴木千裕
・フライ級
扇久保博正 vs. 神龍誠
・フェザー級
斎藤裕 vs. 久保優太
・59.0kg
所英男 vs. ヒロヤ
・バンタム級
芦澤竜誠 vs. 皇治
・フェザー級
鈴木博昭 vs. YA-MAN
・スーパーアトム級
RENA vs. ケイト・ロータス
・ベアナックルルール 57.2kg
ジョン・ドットソン vs. 征矢貴
・ベアナックルルール 57.2kg
タイ・エマリー vs. チャリーサ・シガーラ
【チケットは「VIP席」のみ発売中】


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