パリオリンピック(五輪)のレスリング日本代表で女子57キロ級の桜井つぐみ(22)と同62キロ級の元木咲良(22=ともに育英大助手)が15日、前橋市内で行われた壮行会に出席し、「パリ天下一武道会」への意気込みを語った。
ともに今春、育英大を卒業した同期。2人で高め合いながら、初の大舞台へ挑む。
世界選手権3度優勝の実績を持つ桜井は「育英大に入り、パリ五輪で優勝すると思って毎日練習してきた」。4年間で積み上げた成果に自信をうかがわせ「五輪予選はすごく過酷で、勝つことが難しかった。そのおかげで一皮むけることができた。パリ五輪では絶対に金メダルを取って帰ってくる」と誓った。
一方、元木は「育英大に4年前に入学したときは目立った成績はなく、五輪に出られる実力を持っていなかった」。右ひざ負傷によるブランクを乗り越え、昨年世界選手権準優勝で切符を獲得した。「勝ちたい気持ちを前面に出した、気迫あふれる試合をしたい。金メダルを獲得できるよう頑張りたい」と意気込んだ。
同大は18年に開学。創部6年で五輪選手を2人輩出した。指導する柳川美麿監督は「世界一練習を積んでいるから大丈夫」と自信を見せつつ、プレッシャーを与えない工夫を明かした。
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「五輪という言葉をなるべく使わないように。『天下一武道会』って言ってます(笑い)。ストレスをかけないようにしたい」
漫画「ドラゴンボール」に登場する架空の武道大会にたとえ、過度に大舞台を意識させないようにしているという。最大のサポートを受けながら、W金メダルを目指す。【飯岡大暉】
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