釈由美子に米監督が直オファー 事務所を訪れ「ぼ…僕が1番最初に買ったDVD」披露→『ゴジラ×メカゴジラ』

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2024年06月15日 19:58  ORICON NEWS

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映画『Ike Boys イケボーイズ』公開記念舞台あいさつに登壇した釈由美子(C)Ike Boys MOVIE
 俳優の釈由美子が15日、都内で行われた映画『Ike Boys イケボーイズ』公開記念舞台あいさつに、共演の比嘉クリスティーナ、エリック・マキーバー監督とともに登壇した。

【集合ショット】『ゴジラ×メカゴジラ』が縁…釈由美子、比嘉クリスティーナ、エリック・マキーバー監督

 アメリカ人のエリック監督が、故郷のオクラホマ州を舞台に日本特撮へのオマージュ満載で制作したファンタジー作品。オクラホマの片田舎に住む高校生で、日本の特撮やアニメのオタクであるショーンとヴィクラム、そして日本からの留学生ミキの3人が、日本のアニメDVDを見たことで不思議な力を身につけ、世界の存亡がかかった陰謀に巻き込まれていく姿を描く。

 エリック監督は、本作に登場するメインキャラクターのショーンは自身が基となっていることを明かし「師匠の監督から『デビュー作はパーソナルなものにすると普遍性が生まれる』と言われたんですけど、これは半自伝で、撮影のロケ地も僕が実際に生まれ育ったオクラホマで、実際に(映画に登場する)学校に通っていたし、ショーンのベッドの上に乗っているパッチワークも母が編んでくれたものです」と告白。

 物語上重要なキーパーソンとして登場する釈は、エリック監督からの熱いラブコールを受けて出演となったそうで「監督が来日されて事務所に来られて、バックの中から『ぼ…僕が1番最初に買ったDVDなんです』って、『ゴジラ×メカゴジラ』のDVDを出して、『僕が高校生のときに買ったDVDなんですけど、いつか家城茜(釈)と一緒に仕事をするのが夢でした』っておっしゃっていただいて、すごく感動しました」と目を輝かせると、エリック監督は「あのときは情熱が湧きすぎて、喋りまくったような気がします」と反省した。

 そして、日本からオクラホマ州の高校に留学に来たミキを演じる比嘉は、本作に対する印象を聞かれると「私は東京生まれで、今はロサンゼルスに住んでいるんですけど、USと日本のカルチャーが描かれている映画が日本で公開されて、日本人やアメリカ人がどういう風に捉えるのか楽しみにしていて、そんな映画に出られてありがたいです」と笑顔を見せた。

 また、『タイタニック』でも知られるビリー・ゼインの妻役を演じた釈は「初めてお会いしたときに“なんてセクシーなんだろう”って(笑)。とっても優しかったです」と声を弾ませ、ビリーは演技プランを30パターンくらい持っていたそうで「これがハリウッド流かと思いましたし、全部見せてくださって、好きなのを使ってって感じでした」と目を丸くした。一方、比嘉は「エネルギーが大きくて、優しくて、一緒のシーンをやったときに全部面白かったです」と吐露した。

 さらに、本作が長編映画デビューとなったエリック監督は、撮影時に苦労したことを尋ねられると「1番大変だったのは、怪獣の着ぐるみが1個盗まれたことで、いまだに行方不明です。幸いスペアーはあったんですけど、突然消えてしまいました。あとは天気が悪くて撮影が中止になったり、おまけにコロナ禍で…相当大変でした。ハプニングがあふれる現場でした」と告白しつつ、「僕の役目は、そういうストレスを役者にかけないということでした」と胸を張った。

 続けて、釈は「当時、トランプ政権で、なかなか就労ビザがおりなくて、どんどん出発が遅れて、あと1日遅れたら現地の日本人女優を使いますよということだったんですけど、やっとビザがおりて、その足で空港に行きました。奇跡でしたね」とギリギリだったことを明かし、「撮影はコロナパンデミックの直前の1月・2月の撮影だったので、あと1ヶ月遅れていたら撮影できなかったですね」と回顧。これにエリック監督は「僕はアパートに閉じこもって変な時間帯にズーム経由で編集もアニメーションもVFXもやったので狂っちゃいましたけど、猫に救われました」とコロナ禍で制作した苦労を明かした。

 比嘉も「クレイジーなシーンはオーバーナイトの撮影でしたし、トレーラーから撮影場所が遠かったんですけど、前の日に雨が降ってトレーラーが土の中に埋まって動けなくなっちゃったので、その場にテントを立ててヒーターをつけて、私は夜中の3時にドレスを着て靴もなしで木に縛られるシーンを撮影したんですけど、寒くて、撮影してカットがかかったらテントで温まるという感じで大変でした」と苦労を明かし、同所の撮影について釈は「『古の神々よー!』ってシーンで野生のコヨーテが『ウォーン』って鳴いたり、UFOを呼んだりと、スピリチュアルでしたね」と撮影エピソードは尽きず。

 本作の内容にちなみ、身につけたい特殊能力を聞かれると、エリック監督は「タイムスリップをして恐竜の時代に行きたい」と言葉に力を込め、比嘉は「飛ぶパワーがほしいですね。東京のビルの間を飛ぶ夢を見たことがあるんですけど、その夢の中で“これは夢だ”と知ったときに自分でコントロールできるかなと思って、それ以来、飛びたいなと思っています」とにっこり。

 釈は「手を出して『湿気!』って(笑)。ここ(手のひらに)日本中の湿気を集めたい」といい、「クリスティーナちゃんが『日本はなんて蒸し暑いんだ』って言っていたから申し訳ない気持ちになっちゃって(笑)」と苦笑した。

 最後に、エリック監督は「心を込めて作った1本なので、みなさんの心に届いていると嬉しいなと思います。ぜひ仲間にも紹介してください」とお願いし、次回作の企画が決まっているそうで「またお2人にお願いしたいです。作風は全然違うんですけど、同じファンタジー系で特撮も入っています。よりスピリチュアルで静かな映画になりそうです」と明かした。

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