「アンチヒーロー」最終回 明墨(長谷川博己)&赤峰(北村匠海)接見シーン、初回とリンクした“緻密すぎる演出” 想像を超えた北村の演技とは「ほぼ本人」【飯田和孝P囲み取材Vol.4】

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2024年06月16日 22:34  モデルプレス

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北村匠海「アンチヒーロー」(C)TBS
【モデルプレス=2024/06/16】16日に最終回を迎えたTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(毎週日曜よる9時〜※最終回は25分拡大スペシャル)。同作を手掛ける飯田和孝プロデューサーがモデルプレスら報道陣の取材に応じ、ラストシーンについて語った。<飯田和孝P囲み取材Vol.4/※ネタバレあり>

【写真】「アンチヒーロー」タイトル手書き文字の“種明かし”

◆長谷川博己主演「アンチヒーロー」

本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川博己)が視聴者に「正義とは果たして何なのか?」「世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?」を問いかける、前代未聞の逆転パラドックスエンターテイメント。

◆明墨(長谷川博己)&赤峰(北村匠海)、接見シーンの演出のこだわり

最終話ラストシーンでは明墨と接見室で対峙した弁護士・赤峰(北村匠海)が「あなたを無罪にしてさしあげましょう」と1話冒頭で明墨が殺人犯として逮捕された緋山(岩田剛典)に放ったセリフと重なり、初回に戻るような構成になっていた。企画段階から赤峰のセリフはプロットの最後として、企画書上で決めていたことを明かした飯田P。「赤峰が“アンチヒーロー”を引き継ぐという意味合いではないですが、このドラマを通して正義の形が赤峰の中でもだんだん変わっていく人としての変化を表したかった」と意図を説明した。

また、「照明部も、初回冒頭シーンの明かりをそのままラストにも作ってくださった」と演出のこだわりも明かし「みなさんがどう受け取るのか楽しみだなと思っています」と伝えた。

◆北村匠海は「ほぼ赤峰本人」

視聴者の間で、赤峰が回を重ねるごとに明墨と似てきたという声も上がっていたが、プロデューサー目線としては「正直に言うと、僕らは本を作っている段階から北村くんがこうやって演じることは想像できておらず、この赤峰像は北村匠海さんという俳優さんのプランニングが全てだったと思います。僕らが脚本上で書いたものの何十倍も赤峰という人物を膨らませてくださったと実感しています」と赤峰を見事に体現した北村を絶賛。

また「3話で明墨に『(先生を)監視しますよ』と宣言してからの変化を、すごく緻密に立てられた演技をずっと続けていました」という北村の演技はまるで「途中から赤峰と同化しているというか、ほぼ赤峰本人じゃないですかね」と表現。「廃棄場から取り出した緋山のジャンパーを緋山本人に見せるところぐらいから、赤峰が少し怖くなってきたくらいゾクっとしました」と語った。

◆明墨(長谷川博己)、初回シーンはクランクイン2ヶ月後に撮影

印象に残っているシーンとして、前述の明墨と赤峰の接見シーンを挙げた飯田P。長谷川と北村の最後のやりとりとなり、北村は同シーンでクランクアップを迎えたという。ドラマ・映画「鈴木先生」での共演していた2人が、教師と生徒という関係性からガラス1枚を隔てて会話を交わす様子は、まさに2人にとっての1つの集大成でもあり、「すごく濃いものでした」としみじみ。

さらに、「8話と繋がるからというのもあったのですが、視聴者の方が初めて見る明墨先生が、成熟したキャラクターになっていた方がいいなと考えて、初回冒頭の接見室のシーンはクランクイン2ヶ月後くらいに撮影しました。事前にしっかりスケジュールを決めて撮影したので思い入れがあります」と順番にこだわって撮影していたことを明かした。(modelpress編集部)

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