フィギュアスケーター高橋大輔、銀幕デビュー「新しい自分を発見できるチャンス」 地元・倉敷舞台の『蔵のある街』

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2024年06月17日 06:00  ORICON NEWS

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映画『蔵のある街』に出演する高橋大輔
 プロフィギュアスケーターの高橋大輔が、映画『蔵のある街』に出演することが17日、発表された。今作が映画デビュー作となる。

【写真】MEGUMIら映画『蔵のある街』出演キャスト

 今作は、平松恵美子監督が地元である岡山・倉敷を舞台にした物語を、同郷の豪華出演陣を迎えて描く。企画は、コロナ禍で生まれた。2020年から始まったコロナ禍では、悲しくつらい出来事も多くあったが、日本全国、世界各地で上げられたサプライズ花火には、医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーへの感謝や、同じ花火を見上げて、必ず元気で再会しようという直接会えない相手を思いやる気持ちが込められていた。倉敷市でも楽しみにしていた行事を奪われた子どもたちのために、サプライズ花火が上げられた。花火を上げた有志の1人が平松監督の幼なじみであったことから映画の着想を得て、ストーリーができあがった。

 製作は、平松監督の同級生たちが集まった実行委員会。2年をかけて協賛金を募ったが、思うようには集まらず、一度はあきらめようとした。パイロット版をYouTube公開したことが、企業版ふるさと納税対象事業への選出につながった。倉敷市としては事業として映画を選出するのは初の試みとなる。

 2010年のバンクーバー五輪フィギュアスケート銅メダリストであり、今もプロフィギュアスケーターとして常に新たな挑戦をし続ける高橋(倉敷出身)は、主人公の男子高校生・蒼たちの相談相手の美術館学芸員を演じる。

 高橋は「スケートを始めて30年という節目の年に、また新たな挑戦をさせていただくことになりました」と報告。「競技人生を終えた後も、アイスショーをはじめ、さまざまなエンターテイメントに挑戦してきました。今回は映画のお芝居ということで、不安も多々ありますが、新しい自分を発見できるチャンスと捉え、出演させていただくことを決意しました。そしてなにより、僕のルーツである倉敷が舞台ということで、とてもご縁を感じております」と喜びのコメントを寄せた。

 そして「平松監督をはじめ、スタッフの皆さま、出演者の皆さまからお力添えをいただきながら、ご覧いただく皆さまの活力となる作品を目指してまいります」と意気込んだ。

 女子高校生の紅子の母親であり、物語のキーパーソンでもある芸術家をMEGUMI(倉敷出身)、紅子の自閉症スペクトラム障害の兄を堀家一希(美作市出身)、高校生のたまり場ジャズ喫茶の人の良いマスターを前野朋哉(倉敷出身)、紅子を見守り、背中を押す美術教師をミズモトカナコ(倉敷出身)が演じる。

 そのほか、櫻井健人、長尾卓磨、平松組常連メンバーとして田中壮太郎、陽月華、北山雅康などが出演する。橋爪功、林家正蔵も作品に深い奥行きと広がりを与える。

 オーディションで主役の座を勝ち取った男子高校生・蒼と女子高校生・紅子の発表は7月になる。撮影は7月下旬から8月にかけて全編を倉敷市内で行う。
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