私はユカ、50代半ばです。息子のケントを出産して、その翌年に娘のエミリと立て続けに出産した私。
「お金がない」という夫の言葉にヒヤリとしました。やはり私の思い違いではなかったようです。
私たちは2人とも黙り込んでしまいました。当たり前のことですが、わが家に泥棒が入った形跡はまったくありません。つまり、子どもたちのどちらかが盗みを働いているということになります。
翌日、夫と約束した通り、私はさっそく子どもたちにお金の話を切りだしてみることにしました。まずは高2の息子、ケントからです。今日は珍しく部活がないようで、まっすぐ家に帰ってきました。
チャーハンを食べるケントの前に座って「財布からときどきお金がなくなっている気がする」と伝えました。
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「お財布にあったはずのお金がなくなった」と夫から聞かされて、私は心臓が跳ね上がる思いでした。というのも、私の財布からも今までに何度かお金がなくなっていた形跡があり、夫に相談しなくてはと思いながらも、ズルズルと先延ばしにしていました。
相談してしまったら、わが子の犯行を認めるようで怖かったという理由が大きいのですが……。しかしこうなってしまった以上、私もわが子の行動に向き合わなければならないときが来ました。
【中編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・おんたま 編集・みやび