2005年（平成17年）12月8日に秋葉原で産声を上げたAKB48。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、大島優子、指原莉乃ら数々のスターを生み出し、誰もが知る国民的アイドルグループとなった。
あれから十数年、元号は令和に変わり、また新たなスター候補生が続々と加入している。当時とは異なる状況で、彼女たちは何を思いAKB48になろうとしたのか？ どこを目指すのか？ フレッシュメンバーの魅力を深掘りインタビューでお届けです！
第7回は5月19日に劇場公演デビューをしたばかり、19期研究生川村結衣（かわむら・ゆい）。前編ではAKB48に入るまでを。暗かったと振り返る幼少時代や、オーディションの思い出などを語ってもらいました。
■中2の時に生活委員長をやっていました
――子供時代はどんなコでしたか？
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川村 このことを話すと、今のおとなしいイメージとは違うって驚かれるんですけど、幼稚園の頃はめちゃくちゃ元気で、いつも外にいるみたいな感じのコでした。歌を歌う時も1番声が聞こえるぐらい。自分では記憶ないんですけど、すごい活発だったらしいです。
でも幼稚園の年少さんで引っ越してから暗くなりました。仲の良いお友達と離れて悲しくなっちゃって。そこから小学校低学年ぐらいまで、もうびっくりするぐらい暗くて。人前でまったく話せないコみたいな。
――人前で話せないって、授業で先生に当てられたりしたら？
川村 わかんない時とかはずっと黙っていました。苦痛でしたね（苦笑）。
――友達はいましたか......？
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川村 いましたよ！ でも静かなコたちで、みんなは外でドッジボールをやってるけど、私たちは教室でおしゃべりしたり、絵を描いてました。
――当時の憧れや夢は？
川村 その頃は友達と漫画を読んで感想を言い合ったり、真似して描いたりしていたので、そういうお仕事をしたいなって。
――小学校低学年ぐらいまでびっくりするほど暗かったと言ってましたが、それが変わったのは？
川村 小学5年生でクラス替えがあって、仲のいいコと全員離れちゃったんですよ。
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――もう話す相手がいない......。
川村 でも新しい友達ができたんです。そのコがクラスで1番明るくて、みんなを集めるみたいな感じだったので、そこから何人も仲良くなって。
――良かったですね。中学校はどんな感じだったんですか？
川村 めちゃくちゃ人数の多い学校で、色んな小学校から集まってくるんですけど、同じクラスには小学校6年生で一緒だった女のコがひとりもいなくて、悲しかったです。
――委員会とかはやってました？
川村 中1で生活委員になりました。やりたい人が誰もいなかったので、じゃあやりますって......。何か委員会に入っておこうみたいな気持ちもあったんです。
――ビシバシしゃべるタイプではなさそうですけど、生活委員として「服装が乱れてます」とか注意できました......？
川村 でも、守らないようなコたちも友達だったので（笑）。服装チェックをやる時には、「先生に報告しなきゃいけないからちゃんとして」ってお願いすると聞いてくれました。
――意外ですね。中2では何委員を？
川村 2年生も生活委員で、2年生の後期は生活委員長をやりました。
――すごいじゃないですか！
川村 立候補なんですけど、やりたいって人が誰もいなくて。前期に副委員長をやっていたので、じゃあやりますって手を上げて。
――委員長になると大勢の前で何か言ったりするんですか？
川村 学年集会があって、そこで何か言ってましたね。でも全然記憶にない......。「何年何組、生活委員長の川村です」ぐらいしか（笑）。
――3年は何をやったんですか？
川村 生活委員はもういいかなって。で、保体委員会をやりました。これもやりたい人が誰もいなかったので、友達と一緒にやろうみたいな感じで。
――静かなイメージでしたが、話を聞いてるとそうじゃないみたいですね。保体委員とか、体育で声出しとかやらなきゃだし。
川村 小学校の運動会では応援団をやってましたよ。
――最初暗いコみたいに言ってましたけど、めっちゃ前に出るタイプじゃないですか！
川村 でも、暗い時がありえないぐらい暗いんですよ。
――部活は何をやってたんですか？
川村 ずっと帰宅部でした。
――じゃあ何か習い事とかは？
川村 チアリーディングを小1からやってました。
――まだ暗かった時期ですよね。何でやろうと？
川村 まったく覚えてないんですけど、自分からやりたいって言ったらしいです。フットサルチームのチアで、週1の練習でメンバーは小学生から高校生ぐらいまで3、40人いて、試合の前とかに踊ってました。
あとはピアノをやってました、4歳ぐらいから東京に出るまで。でも人に言えるほどじゃなくて......。
――10年以上やっていればすごいですよ！
川村 でも、びっくりするぐらい弾けなくて。だからプロフィールに書いてないんです。
――小学生でピアノをやってると合唱コンクールで伴奏とかしますよね。
川村 小4のときに1回だけやったことあります。
――おおー！ コンクールとかは出たことある？
川村 コンクールも出てたんですけど。全然です......。
――特技ピアノって書いていいんじゃない？
川村 良くないです。ほんとに弾けないので。
――掘るといろいろ出てきますね。もう習い事はないですよね？
川村 あと韓国語を......、高1の途中からこっちに来るまで1年ぐらい。K-POPにハマって、動画とかを字幕なしで聞き取れたらいいなって。しゃべれないですけど、なんとなくわかるぐらいには。
――いろいろやってるのに、学校は帰宅部だったんですね。家では何をしてたんですか？
川村 中学校の時は、わかんないんですけど、好きで勉強をしていました。
――勉強は結構できる方ですか。
川村 いや.........。
――ご謙遜せず！ クラスで何番ぐらいだったんですか？
川村 1番良かった時は中学校で学年240人中の12位でした。
――めちゃめちゃできるじゃないですか！ 勉強が好きになったきっかけは？
川村 中1までは全然できなかったんですけど、コロナで自粛期間があったじゃないですか。暇で勉強を始めたら、やってるうちに楽しくなってきて。今は全然できなくなっちゃいましたけど。
――すばらしいですね。頭が良くて生活委員で、チアもやってスポーツも。
川村 いや、運動はもう壊滅的でした......。
――なのに保体委員を？ 川村さんは謎が多いですね。
■19期生オーディションを受けるために髪をバッサリ切りました
――AKB48との出会いを聞きたいのですが。
川村 幼稚園の頃に出会いました。当時は板野友美さんと渡辺麻友さんが可愛いなって。CDも持っていました。何か厚いやつです。
――CDを厚さで例える人を始めて見ました！ アルバムですかね？ ずっと追いかけていたんですか？
川村 小学校高学年の頃はあまり見てなかったです。
――そこから、なぜAKB48のオーディションを受けようと？
川村 中学生の頃にまたAKB48を好きになって。もともとアイドルは大好きだったので憧れてはいたんですけど、なりたいって気持ちはなくて。
でも、だんだんなれたらいいなって思うようになっていた高1の時に18期生オーディションがあったので。
――それはどこまで進んだんですか？
川村 4次審査です。最終の1コ前でした。そこで、自分が思ってたより、悲しいとか悔しいって気持ちがあって。
最初はなれたらいいなぐらいの気持ちで、別に落ちても何とも思わないだろうって。でも、不合格のメールでめっちゃ泣いて。自分ってこんなにアイドルになりたかったんだなって気づきました。
――素敵な話ですね。そしてリベンジとなる19期生オーディションに向けてやったことは？
川村 ずっと長かった髪を切りました。やっぱり何か変えないとって思ったのと、髪が短かった頃、周りのコにホメられていたので。
――やっぱ見た目って大事ですもんね。オーディションで印象に残っていることはありますか？
川村 面接で「自分の好きなところ教えてください」って質問があって、それにすごい困った記憶があります。
――普通は長所を言ったりしますよね。どう答えたんですか？
川村 「自分の好きなところがなくて......」って言いました。そしたら審査員の方から「そんなことないですよ」って励まされました。
――そんなことあるんですね！ でもそれが逆に審査員の印象に残ったのかもしれないですね（笑）。（後編に続く）
【連載「なんで令和にAKB48？」は毎週月曜日更新 川村結衣が劇場公演デビューや今度の夢を語る後編は6月24日公開！】
●AKB48
2005年（平成17年）12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2022年（令和4年）5月4日に17期生、2023年4月9日に18期生、2024年3月17日に19期生がデビュー！◯AKB48 64thシングルが7月11日発売予定！ 『AKB48、最近聞いた！〜一緒にKYOUSOUしませんか？〜』（テレビ東京系、毎週火曜25：30〜）に出演中！ ドラマ『星屑テレパス』（テレビ東京ほか）は6月25日よりスタート！ 最新情報は公式ホームページをチェック！
●川村結衣（かわむら・ゆい）
2006年6月18日生まれ 北海道出身
身長155�僉〃豈娵拭�A型
Nickname＝かわゆい
公式X【@yui_kawamura】
取材・文／関根弘康 撮影／篠田直人
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