「講談社シネマクリエイターズラボ」受賞者発表 野間社長「世界に通用し、賞をとれるような作品を」と期待

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2024年06月17日 18:55  ORICON NEWS

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『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2024』アワードセレモニー『講談社シネマクリエイターズラボ』発表・授与に出席した講談社代表取締役社長・野間省伸氏(C)ORICON NewS inc.
 17日、東京明治記念館で行われた『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2024』アワードセレモニー内で「講談社シネマクリエイターズラボ」受賞者3名が発表され、石川泰地(『エンパシーの岸辺』)、古山俊輔(『朝のとき』)、ミルダ・バギンズカイテ(『Little Pains』)、主催者である講談社代表取締役社長・野間省伸氏が登壇した。

【ソロカット】「講談社シネマクリエイターズラボ」受賞の喜びを語る石川泰地

 「シネマクリエイターズラボ」は、講談社が新たな映像クリエイターの才能の発掘と支援を目的にショートフィルム企画を世界公募するプロジェクト。実写・CG・アニメーションなど、形式&ジャンルは不問、企画書(絵コンテ・脚本など)と経歴書を送り、最優秀企画には、映像の製作資金や生活費として1000万円が送られる。2023年8月1日に募集開始した第1期は受賞5作品が完成し、現在、世界中の映画祭に挑戦中。第2期は昨年度を上回る全1126企画(日本国内:885/海外:241)の応募があり、その中から3作品が選ばれた。

 野間社長は「2022年に新設されたラボですが、第2期となる今回は1126企画が集まりましたが、素晴らしい企画を応募してくださった3人の映像クリエイターを表彰することができて、非常に嬉しいです」と語ると「受賞者には、世界に通用し、賞をとれるような作品を作ってくれることを期待します」とエールを送る。

 実写作品『エンパシーの岸辺』を企画した石川は「自分が面白がって書いた脚本に講談社さんが面白がって制作する機会を与えていただき嬉しく思っています」と笑顔を見せると「自分で書いた脚本の面白さを、それ以上に楽しんでいただけるように準備していきたいです」と抱負を述べる。

 アニメ作品『朝のとき』を企画した古山は「現在僕が書いた脚本は制作中です」と進行状況を説明すると「9分程度のアニメ作品になる予定です。アニメなのでコツコツとちょっとずつ一生懸命頑張っています。なんとか賞をいただいて、講談社さんのシネマクリエイターズラボが、来年、再来年と続いていけるように、次の方たちにバトンを渡せるようにしたい」と意気込んだ。

 実写映画『Little Pains』を企画したミルダはイギリスからのエントリー。「この場に来ることができてうれしいです」と笑顔を見せると「私が作ろうとしている映画は、子供たちが悲しみに向き合うなか、いろいろな人が助け合って前に進もうとする作品です。この時代助け合いはとても大事。世界が壊れそうな今だからこそ、この企画で映画が作れることはうれしいです」と語っていた。

 また、第3期講談社シネマクリエイターズラボの募集が今年8月1日から開始される。野間社長は「我々講談社の企業パーパスは『Inspire Impossible Stories』」と伝えると「世界中でこれまで見たことがない、あり得ないような物語をインスパイアしていこうという意味を込めています。ぜひ3期目の応募作品にも、我々のパーパスを表現していただけるような企画を期待しています」と思いを語る。

 さらに7月1日からは新しい映像企画の世界コンペも行うという。野間社長は「講談社のブランデッドムービーを世界中からコンペ募集します」と企画内容について触れると「我々は出版社ですが、いまはアニメーションやテレビドラマ、映画、さらにはゲームなどジャンルの垣根を超えて様々なストーリーを表現してくれるような企画を募集します」と明かした。
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