相楽伊織が明かす「本人史上最大露出」の舞台裏

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2024年06月18日 16:20  日刊SPA!

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‘18年に惜しまれながらも乃木坂46を卒業した相楽伊織が、念願のグラビア解禁を果たしたのは昨年5月。本人が「ずっとやってみたかった」と語っていたように、以来、大人の色香と美しい肢体で多くの雑誌で表紙を飾る大活躍を見せている。
そして、6月27日にはデビュー10周年を記念した待望の1st写真集『浮泳夢(フェム)』(集英社)をリリース。「解放」をテーマに撮影地の台湾でありのままの相楽伊織が鮮烈に収めている。グラビア挑戦以降、活躍の場をどんどん広げている彼女に、グラビアにかける想いと写真集のこと、そしてこれからについて聞いた。

◆「解放」というテーマに感じた意味

――1st写真集『浮泳夢』の発売、おめでとうございます! ちょっと変わったタイトルですが、どんな意味が込められているのでしょうか。

フェムにはフェミニン、女性らしさみたいな意味合いもあるんですけど、この漢字3文字でフェムと読ませるのは造語です。でも、私も漢字のタイトルがいいなと思っていたし、写真集のイメージにもしっくりくるなと思って、いただいた候補の中から選ばせていただきました。

――撮影にあたって、相楽さんからリクエストを出したことはありましたか?

最初の打ち合わせで「解放」というテーマを提案していただいたのですが、それは自分のいまのタイミングに合致したテーマでしたし、撮影地もアジアのどこかに行きたいなと思っていたので、私がそれを言う前に「台湾で撮ります」と言っていただけて嬉しかったです。私からリクエストをせずとも、自然に希望通りの撮影になったなという感じでした。

――ご自身のタイミングとしても「解放」のテーマがしっくりきたというのはどんな心境からですか?

グラビアを1年やってきて、次のステップとして1冊にできたらいいなというのもありますし、あとは元乃木坂46という看板からの「解放」という意味もあるかなと思います。そういった肩書きから独り立ちできるようにという気持ちでこの1年間グラビアをやってきたので、まさに「解放」っていう感覚でした。

――写真集のお気に入りカットを教えてください。

ホテルのベッドの上に立っているランジェリーカットですね。このシーンは全体的にお気に入りではあるんですけど、このカットは特に、体のラインが綺麗に見えるというか、スタイルがよく見えるなと思って(笑)。

――撮影地の台湾には初めて行ったそうですが、いかがでしたか?

いままで旅行でいろんな国に行ったんですけど、台湾はどこの国とも違うというか……台湾っぽいんです。台湾だから当たり前なんですけど(笑)。

――撮影の合間には観光もできましたか?

いわゆる観光地や撮影スポットみたいな場所には行かなかったんですが、移動中に新幹線に乗りました。新幹線そのものは日本とほとんど変わらないんですけど、海外で公共交通機関に乗ることにワクワクしました。いい思い出ですね。

――それこそ、旅の開放感みたいなものもありましたか。

そうですね、かなり旅っぽかったです。ずっとお世話になってきたスタッフさんたちが一緒だったので、撮影もすごくリラックスしてできました。

◆「本人史上最大露出」はリラックスしたなかで生まれた

――そして、今回の写真集は「本人史上最大露出」というキャッチコピーもついています。

わー(拍手)

――そういうノリなんですね(笑)。ということは、撮影も特に構えることなくナチュラルに?

あ、そうです! 「じゃあ、ここで脱ぎましょう」みたいな感じではなく、撮影の流れのなかでサラッとそういう形になったので、ただただリラックスしてできました。

――とはいえ、ファンの方たちの反応はちょっと気になるところですよね。

そうですね、『週刊プレイボーイ』さんと『FLASH』さんで写真集の先行カットが掲載されたんですが、「ドキッとした」とか「先行カットでこれなら写真集ではどうなんだ!?」みたいな反応があって(笑)。ぜひ、期待していただきたいですね。

――芸能活動10周年という節目の写真集になりました。振り返ってみてどんな10年でしたか?

このお仕事を始めたときは10年後にどうなっているかなんて考えていなかったですし、これから10年後もどうなっているかなんてわからないですけど、でも、ぜんぜん思っていた自分じゃないっていうか(笑)。16歳のときに思っていた26歳ってもっと大人だったけど、まったく大人じゃないですし。

――体感としては長かった? それとも短かった?

長かったですね。でも、アイドル時代の4年間はあっという間でしたし、卒業してからの6年間も別に長かったなというわけでもなくて。ただ、やっぱりコロナ禍のような、1年が早いんだか遅いんだかよくわからないような期間もあったりしたので、10年をトータルにするとやっぱり長かったなと思います。

――こうやっていまグラビアをやって写真集を出しているというのは想像できましたか?

でも、写真集を出すことは夢に見ていたので、その夢が叶ったことがすごく嬉しいです。

――いつくらいから写真集を出したいと思っていたんですか?

18歳ぐらいからずっと思ってたのかな。そのくらいから乃木坂46の先輩たちが写真集を出しはじめて、そのときは「すごいな」「いつか私も出せたらいいな」ぐらいだったんですけど、それから先輩たちだけでなく、同期のメンバーも出すようになっていって、自分も写真集を出したいという思いが強くなって行きました。

◆グラビアを始めて、明るくなった!?

――グラビア挑戦から1年が経ちましたが、やってみていかがですか?

本当に楽しいしかなくって。自分でやりたいと言ったことが叶えられて、雑誌の表紙とかも飾らせてもらえるようになり、本当に充実しています。
表紙を飾るたびに、ファンの方ももちろんですけど、友達や家族がすごく喜んでくれているので、そこもやってよかったなと思うところです。

――多くの雑誌でグラビアをやられているので、定期的に撮影があるような状況かと思います。グラビアに初挑戦する人は、ボディメイクやケアに努めることが多いですが、これだけ撮影が多いと常にキープしておく必要があるのでしょうか?

そうですね。でも、私は初めてのグラビアで、もちろん頑張りはしたんですけど、そこまで「きれいに仕上げました」みたいな出来じゃなかったんです(笑)。この1年間でいろんな方の初グラビアを見させていただいて、みんなすごく仕上げてらっしゃるから、悔しいというか、ちょっと後悔するような気持ちありました。でも、グラビアを見ていただけるようになって徐々に意識するようにもなっていきましたし、この写真集に向けてかなり頑張ったので、今回は納得のいく体になっていると思います。

――ちなみに、写真集の撮影に向けてどんな取り組みをしましたか?

パーソナルジムが主ですね。あとは、家でストレッチぐらい。食事に関しては、撮影前日はちょっと抜いたり、軽めにするくらいですね。お肉が落ちてしまうのもよくないかなと思って。

――グラビアを始めてから、ご自身が一番変わったところは?

うーん……明るくなったと思います(笑)。写真集の編集さんにも言われましたし、昔からお世話になってる方たちに再会すると「そんな感じだったっけ?」みたいに言われることが多いです。そういう意味でも、本当にグラビアをやってよかったなと思います。

――グラビアをやるようになってから相楽さんのことを知ってくれた人も多いですか?

そうですね。昨年の11月にカレンダーの発売イベントをやらせていただいて、久しぶりの対面イベントだったんですけど、半分ぐらいが初めましての新しい方でした。もちろん、グラビアをはじめる前から知ってくれていた方もいたかもしれないですけど、ファンの方はすごく増えたと思います。

――グラビアへの挑戦が女優業に活きている部分もありますか?

どっちにもいい影響があると思います。演技のお仕事をしてるからグラビア表現の幅も広がるし、逆に写真での魅せ方が佇まいにも影響してくるので、そこは無意識に影響しているんじゃないかなって。それぞれの相乗効果で表現力の幅が広がっているのはすごく感じてます。

◆女性だらけの環境は慣れっこ

――女優業では7月7日から上演される舞台『放課後戦記2024』に出演されます。2016年の初演から現在も続く人気舞台ですが、主演を務める元AKB48/NMB48の市川美織さんとは今年の2月にも舞台『ロッカールームに眠る僕の知らない戦争』で共演されていますよね。

そうなんですよ! 前回は舞台上での関わりはあまりなかったんですけど、女の子の楽屋が一緒でそこで仲良くしてくださって。またお会いできるのが楽しみです。

――2人とも元アイドルという共通点がありますが、市川さんに関しては「見てた」って感じですか。

もう、すごい見てた側です(笑)。最初にお会いしたとき「あ、フレッシュレモンちゃんだ!」ってなりましたから。

――『放課後戦記2024』は女性キャストだけの作品ですが、そういう環境にも慣れていそうですね。

そうですね。乃木坂46もそうでしたし、女子校出身なので得意な方だとは。あと、去年やった舞台『けものフレンズ』も女の子だけだったので、大丈夫だと思います(笑)

――学園を舞台に少女たちがデスゲーム繰り広げるという物語ですが、相楽さんが演じる役柄は?

護華養子(もりかよこ)という、主演の市川美織ちゃんが演じる子をそばで援護する役です。でも、あまり殺し合いには参加しない役柄なので、ちょっと参加したかったなみたいな気持ちがあります(笑)

――実際に相楽さんが舞台と同じような環境に放り込まれたら、どんな動きをすると思いますか。

物陰に隠れてチャンスを伺います(笑)

――やらないとやられちゃいますからね。

はい。絶対に自分から行くとは思うんですけど、たぶん、したたかにって感じですね。あまり広い場所には出ないと思います。

――普段からそうやって慎重に行動するタイプなんですか?

いや、普段はそんなことないんですけど、「やばい!」っていう環境にいざ置かれたら、冷静に……なれるのかな? でも、命がかかっているのですごく頭が働きそうだなって思います。

◆夢はほとんど見ない熟睡型

――学生時代の相楽さんはどんな放課後を過ごしていたんですか?

中学1年生のときにバレーボール部に入ったんですけど、1年で辞めてしまったので、それからは帰宅部でテレビっ子でした。夕方のドラマの再放送をひたすら見てましね。『コード・ブルー』や『ストロベリーナイト』が好きでよく見ていました。

――運動が嫌いなわけではないんですよね?

はい、むしろ運動は好きです。いまはジムと行けるときはたまにバスケをしています。

――ちなみに写真集の『浮泳夢』にひっかけて、最近見た夢で印象的なものがあったら教えていただけますか?

う〜ん……覚えてない(笑)。結構、熟睡しちゃってるかもしれないです。

――目覚めもスッキリですか?

はい(笑)。でも、何かに追いかけられてる夢とかあったような、でもそのなにかが思い出せなくて。本当うっすらで……すみません。

――いや、よく寝れているのはすごくいいことだと思います。

そうですよね(笑)

――では、現実での夢でいうと、いま考えていることはありますか?

まずは「写真集が売れてほしい」っていうのが夢というか、いまの想いなんですけど、これからもグラビアと演技のお仕事を継続してやっていきたいなと思ってます。グラビアで26歳って割と年齢が上の方なので、この写真集を節目にまたいろんな新しいお仕事ができるようになれたら嬉しいですね。

――確かにいまのサイクルはそうかもしれないです。10年ぐらい前は大人のグラビアの方がたくさんいたんですけどね。

そうなんですよね。いまはすごく若い子が多いので、別にそこに負けないようにとかではないんですが、大人の女性だからこそ出せる魅力を追求していきたいなと思っています。

取材・文/森野広明 撮影/後藤巧

【プロフィール】
相楽伊織(さがら・いおり)
1997年11月26日、埼玉県生まれ。’13年に乃木坂46の2期生として芸能界入り。学校の都合で1年遅れて同期生に合流した。特技はバスケ。月刊バスケットのWEBで連載を持っており、バスケットボールの魅力をSNSでも発信している。相楽伊織ファースト写真集 『浮泳夢』(集英社)が6月27日に発売。また、舞台「放課後戦記2024」が7月7日(日)よりシアター・アルファ東京で開演される
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