西野七瀬、30歳を迎え「素直にうれしい」 2度目となる劇団☆新感線で戦女役に挑む「記憶に残る作品に」【インタビュー】

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2024年06月26日 08:10  エンタメOVO

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西野七瀬 (ヘアメーク:中山友恵/スタイリスト:森田晃嘉) (C)エンタメOVO

 西野七瀬が、7月7日から開幕する、2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」でアクション満載の演技を見せる。本作は幕府と帝が相争う時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男と、そんな男の参謀としてバディとなる謎多き男、そしていき過ぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々を描いたエンターテインメント。西野は、古田新太が演じるゴノミカドの守護役・戦女のアキノを演じる。5月25日には30歳の誕生日を迎え、さらなる活躍も期待される西野。本作への意気込みや30歳を迎えた心境を聞いた。




劇団☆新感線の公演には、21年の「月影花之丞大逆転」以来、2度目の出演になります。「月影花之丞大逆転」は西野さんにとって新境地を開いた舞台でもあったのではないかと思いますが、今、振り返ってどう感じていますか。

 私にとっては初めての舞台出演でしたが、いのうえ(ひでのり)さんの演出が振り付けのようでとても入りやすかったです。古田さんや木野花さんなど、ご一緒していた皆さんが動じない方ばかりだったので、本番中に台本にないことが起きてもすぐに対応してくださり、ただただ楽しくやらせていただいていました。

−そうすると、その初めての舞台出演で、舞台の面白さも知ることができたということですね。

 「舞台の面白さ」というと、私はまだまだ経験が浅いのですが、とにかく楽しい気持ちで千穐楽を迎えられましたし、劇団員の皆さんの雰囲気もすごくすてきでした。私は今でも初めて見た新感線の作品が印象に残っているのですが、私がそう感じているように今作「バサラオ」も誰かの記憶に残るような作品になるといいなと思っています。今回は、もっと派手でにぎやかな作品になると思います。私自身、しっかりと対応できるように体力もつけていかないといけないと思っています。

−お稽古に向けて、今(取材当時)、すでに準備されていることはありますか。

 ジムには通おうと思って予約はしました(笑)。体幹を鍛えるように(脚本の)中島(かずき)さんからもお話があったので通うことにしました。やっぱりけがをしないためにも体力をつけておくのは大事だと思いますし、こういう機会でもないと絶対に行かないので(笑)。

−西野さんのアクションもたくさん見られるんですね。

 まだ分からないですが、アクションシーンがいくつかあると聞いています。

−今回演じるアキノという役柄についてはどう感じていますか。

 今回のお話は人を裏切ったり、裏切られたりする場面が多いのですが、その中でもずっと忠誠心を持ってゴノミカドをお守りしているという人です。ただ、そんなアキノの悪の部分も描かれているので、そこをどう際立たせていけるのかが今の課題です。

−脚本を読んで、アキノに共感できるところはありましたか。

 芯の通ったところは似ているのかな、私も芯が強いと言っていただくことが多くて。悪く言えば頑固ということなんですが(笑)。

−今作は豪華なキャスト陣も話題です。主演を務める生田斗真さんの印象は?

 生田さんとは初めてご一緒させていただきます。まだ(取材当時は)ごあいさつ以外の会話はしていないのですが、生田さんが演じられるヒュウガは、お顔の美しさが際立っている役なのにクスっと笑えるせりふも多くて、きっと振り切って演じられるのかなと今から楽しみです。ビジュアルを初めて見た時もびっくりしたんですが、本番ではどんなヘアメークと衣裳なのか、私も今からワクワクしています。

−生田さんとタッグを組む中村倫也さんはいかがですか。

 中村さんとは、以前に映画でご一緒したことがあるのですが、当時、私は20代前半で、初めての映画出演でした。なので、お芝居も全然できていなくて。今回、久しぶりの共演でしたが、本読みのときに「俳優の声になっているね」と感想をいただけたので、すごくうれしかったです。中村さんにそう言っていただけたことで、確実に何か変わったことがあったのかなと思うことができました。自分ではなかなか変わっていることに気付けないんですよ。昔は本当にせりふをただ話すことしかできなかったので、それを考えると、今は視野も広く持てるようになりましたし、当時よりは余裕を持てるようになったのかなとは思います。

−ところで、5月25日には30歳の誕生日を迎えられました。ある意味では節目の年なのかなと思います。

 節目だということはあまり意識はしていませんが、20代から30代になるのはやっぱり大きな変化だなと思います。そういう意味で、30歳を迎えられたことは素直にうれしいです。

−今は、子どもの頃にイメージしていた30代に近づいている印象はありますか。

 思っていた30歳とは違うかもしれません。私の母は30歳になった頃には私と兄という2人の子どもがいたので、母と比べると違いますが、でも、あまり年齢は気にせずに生きていこうかなと思っています。

−30代の目標は?

 普段からあまり目標を持たないタイプなんです。なので、これということはないですが…最近はゲームをしていると目が疲れるのが早くなってきて、目薬に頼りっぱなしになってきているので、目のことも気遣おうと思い始めました。ゲームができなくなってしまうのは嫌なので(笑)。

−俳優としてはどんな理想像がありますか。

 今、理想の通りの働き方でお仕事ができていると思っています。もちろん、まだまだできないこともたくさんありますし、経験してみたいこともたくさんあるので、満足しているわけではないですが、働き方という意味では、今はすごく落ち着いたペースでやらせていただいています。

−最後に改めて今回の公演に向けた意気込みと読者にメッセージをお願いします。

 今回、中島さんも「自信作です」とおっしゃっていたので、新感線ファンの皆さまにもきっと楽しんでいただける作品になると思います。これまでにない「全員悪者」という、また一味違った雰囲気の作品になると思うので、私自身も楽しみにしています。もしかしたら、舞台を見るのが初めてという方もいらっしゃると思いますが、お話も難しくなく、歌もあってにぎやかで、すごく見やすい作品になると思うので、楽しみに待っていただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

 2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」は、7月7日〜8月2日に福岡・博多座、8月12日〜9月26日に都内・明治座、10月5日〜10月17日に大阪・フェスティバルホールで上演。


2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」

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