山下智久「ブルーモーメント」最終回は「僕も上海や香港からテクノロジーを駆使して見ます!」【インタビュー】

0

2024年06月26日 12:10  エンタメOVO

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

エンタメOVO

(C)フジテレビ  

 山下智久が主演するドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)が今夜最終回を迎える。同名コミックが原作の本作は、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で救助に立ち向かう内閣府直属チームSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。

 最終話では、観測史上最強クラスの台風が東日本に迫っている影響で遠隔豪雨が埼玉で発生。SDMのチーフで気象研究官を務める晴原柑九朗(山下)らは救助に全力を注ぐが、初めて一般人の死者が出てしまう。「最後まで戦い続ける」と覚悟を決めた晴原は台風が迫っている東京へ向かい…。

 最終回の放送を控え、主人公の晴原を演じた山下が取材に応じ、ロケを完走した心境や最終回の見どころ、続編の可能性などを語った。




−まずは、ロケを完走した今の率直なお気持ちから教えてください。

 気象のお話で雨を降らせたり、風を吹かせたり、物理的にとても大変な撮影ではあったのですが、まず何よりも大きなけがや事故がなく無事に終えることができてうれしく思います。クランクアップした実感はまだ湧かないので1週間、2週間と経ったときに寂しさを感じるのかなと思います。

−視聴者の声や反響は山下さんに届いていましたか。

 リアルタイムで見てくださっている方も配信で見てくださる方も含めて、たくさんの方に愛される作品になっているなと感じました。メッセージもたくさんいただきましたし、それがモチベーションになっていたので本当に感謝しています。

−今回は気象学の天才で、いろいろな過去も抱えている難しい役柄でしたが、晴原柑九朗役を演じるうえで心掛けた点や注意した点を教えてください。

 晴原という人の軸がどこにあるのかというのは、忘れないように心掛けていました。自分が乗り越えなければならない試練とどう向き合っていくのか、これから先どうしていくのか、過去と今と未来という現在地と目的地というのをしっかり頭の中の地図で描いて進んでいくことに気を付けて演じました。

−雪山ロケや豪雨、ヘリのシーンなど大掛かりな撮影もあったと思いますが、撮影時に苦労したことや思い出深い撮影シーンはありますか。

 大掛かりなロケのシーンもあったのですが、個人的にはせりふが本当に多くて、普段耳にしない言葉がとても多かったので、そこが一番大変でした。1番苦手な科目の試験期間がずっと続いて全く終わらない感じで、4カ月間、ずっと試験期間と思ってくれたら僕の気持ちをすごく理解してもらえると思います(笑)。

−撮影を通して役者として、また災害に対する視点などで学びになったことはありますか。

 大変な仕事だなというのを改めて実感しましたし、それと同時に人生の大変な時間、厳しい時間を共に過ごせる仲間の大切さにも改めて気付かせていただきました。それから日本は災害が多い国なので、自分自身もしっかり準備をして災害に備えていきたいなと思いました。

−今すでに災害に対して山下さんが準備していることはありますか。

 非常食を用意しておくくらいしかできていないのですが、例えば小さい笛をかばんに付けたり、近くにあると災害が起きたときに助かる確率が格段に上がるらしいので、小さいことですし、いつ使うか分かりませんが、そういう備えをしていきたいなという気持ちがあります。

−本作では、山下さんがプライベートでも親交が深い伊藤英明さんと田中圭さんが“友情出演”されました。撮影現場ではどんなお話をされましたか。

 英明さんとは、以前一緒に共演させてもらっていたことを懐かしむ瞬間があったり、今英明さんがやっている作品の話をしたりしました。以前、別の作品で共演させていただいたときから定期的にお会いする機会があって、ご縁を感じているのですが、いつお会いしても気のいい兄貴的な存在です。圭くんは同世代なので友人に近いですね。今回は撮影日数が少なかったので一緒にご飯を食べに行ったりすることはあまりなかったのですが、以前は週に1回は会っていましたし、僕も気を使わずに本当の自分をさらけ出せる数少ない友人です。

−今回の放送にあたって過去の出演作が一挙放送されましたが、ご自身としては昔の映像が出てくるのは、どのようなお気持ちでしたか。

 自分が関わってきた作品が時を超えて、また今の人たちに見てもらえるというのは感慨深かったです。自分の人生を振り返るきっかけにもなりましたし、時間の流れは本当に早いので、一瞬一瞬を大切にしていこうという気持ちにもなりました。昔の映像は恥ずかしい気持ちもありますが、それも含めて今の自分につながっているんだなと思いますし、(当時の自分を見て)何も分からないなりに頑張ったなと思います。

−山下さんにとって、本作は「コード・ブルー」以来7年ぶりのフジドラマ出演作となりました。現場に来てどんなことを感じましたか。

 当時のフジテレビさんの(撮影等の)スタイルを思い出して懐かしさもありました。自分が携わってきたドラマはフジテレビさんが一番多かったので、そういうことも含めて、大きい会社を独立してから1番最初の民放ドラマで、このホームで帰って来られたというのは、すごくうれしかったです。

これまでの出演作の中には映画化された作品もありますが、今回の作品は映画化の可能性はありそうでしょうか。

 それは応援してくださっている方やファンの皆さんが決めてくれることだと思っているので、また呼んでいただけたら再集結するのではないでしょうか。

「ブルーモーメント」最終回の見どころを教えてください。

 観測史上最大クラスの台風にSDMチームがどのように力を合わせて立ち向かっていくかというのは見どころですし、このチームが今の現状に満足することなく、さらに上を目指していく壮大な夢を追い掛けているチームであること、それは僕自身もすごく共感できるので、そういうチームのモチベーションみたいなものも見てもらえたらうれしいです。

−ちなみに山下さんは、最終回をご覧になられますか。

 見られたらいいなと思いつつ、僕はこの後、香港と上海に向かうので…。でも、テクノロジーを駆使して見たいなと思います(笑)。




ドラマ「ブルーモーメント」最終話は26日22時からフジテレビ系で放送。

(取材・文/小宮山あきの)

もっと大きな画像が見たい・画像が表示されない場合はこちら

    ニュース設定