鈴木梨央、ミュージカルに「憧れがありました」 ミュージカル「ピーター・パン」出演に「自分なりのウェンディを見つけていけたら」【インタビュー】

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2024年06月27日 08:10  エンタメOVO

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鈴木梨央(ヘアメーク:林田凛) (C)エンタメOVO

 1981年に榊原郁恵が初代ピーター・パンを演じてから44年目を迎えるミュージカル「ピーター・パン」。今年から新たにウェンディ役を鈴木梨央が演じる。5歳から芸能活動を開始し、大河ドラマ「八重の桜」や連続テレビ小説「あさが来た」に主人公の幼少期役などで出演し、注目を集めた鈴木。19年に「奇跡の人」で初舞台を踏んで以降は、舞台やミュージカルにもコンスタントに出演し、多方面で活躍している。鈴木にウェンディ役への思いや公演に向けた意気込みなどを聞いた。




−ウェンディを演じることが決まったときの心境から聞かせてください。

 40年以上続いている伝統あるミュージカルに自分も参加させていただけると知ったときは素直にうれしかったです。これまで演じられてきた歴代の方々のウェンディ像を大切にしながらも、自分なりのウェンディを見つけていけたらという気持ちで、すごくお稽古が楽しみでした。

−今、鈴木さんが感じているウェンディはどのような人物なのですか。

 ただ単にピーターに憧れを寄せているというだけでなく、弟たちの面倒をしっかり見るお姉ちゃんらしさもある女の子です。表情豊かで、喜怒哀楽がはっきりしているので、物語の中でもさまざまな顔を見せてくれます。思ったことは曲げない芯の強い部分も持っているので、そうしたところもしっかりと見せたいと思います。

−ウェンディに似ているところはありますか?

 疑問に思ったことは分かるまで何度も聞くというところは似ているのかなと思います。

−現在(取材当時)、お稽古がスタートしたばかりだと聞いていますが、お稽古場の雰囲気はいかがですか。

 すごく楽しくて、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。(演出の長谷川)寧さんは、キャストたちのとても細かなところまでお芝居から感じ取ってくださる方です。お稽古中に「なんだかちょっと違うな」と私が感じるとすぐに気付いてくださって、そのときのウェンディの感情や動き方を分かりやすく、細かく教えてくださいます。寧さんの言葉で発見することだらけで、本当に楽しくお稽古させていただいています。

−ピーター・パン役の山崎玲奈さんの印象や、一緒にお稽古をして感じている魅力は?

 目がキラキラしていて、ピーター・パンそのものだと思います。玲奈さんのフレッシュでエネルギーのある姿に稽古場ではいつも引っ張っていってもらっています。私は、初めてのウェンディで、大丈夫かなという不安もあったんですが、玲奈さんや(フック船長役の)小野田(龍之介)さんなど、温かい方たちばかりなので本当に助けられています。玲奈さんとは帰り道が一緒なので、稽古が終わった後もその日の稽古のことなどを話しながら一緒に帰っていたり、コミュニケーションをとる時間も長く持てているので、とても心強いです。

−初めてミュージカルを見る人や子どももたくさん見にくる作品だと思いますが、そうした人たちに向けて、この作品の見どころを教えてください。

 1番楽しんでいただきたいのは、ピーターが空を飛ぶところです。実際に生で、空を飛んでいる人が目の前にいるというのは感動すると思います。それから、楽曲もすてきな曲ばかりなので、ぜひ音楽の力も物語とともに感じていただけたらと思います。

−ところで、鈴木さんが初めて舞台を観劇したのはいつ頃だったのですか。

 10年くらい前です。知り合いの方に誘っていただいて、初めて見たのは宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」でした。初めてだったので余計に夢の中にいるような気持ちになって、そのときの感動は忘れられません。その頃から、ミュージカルに憧れはありました。約3時間、そこにしかない空間を作り上げて夢を見させてくれる、すてきな世界だなと感じていましたが、私には遠い世界にも感じていたので、まさか自分がこうしてミュージカルに出演させていただけるようになるとは思ってもいませんでした。

−今後、舞台やミュージカルで挑戦してみたいことはありますか。

 いつか挑戦してみたいなと思ったのは「ハムレット」です。この間、吉田羊さんがハムレットを演じた舞台「ハムレットQ1」を観劇したのですが、とにかくかっこよくて。いつも思うのですが、羊さんのせりふはせりふとしてではなく本当に生きた言葉のように私の心に刺さって…そんな羊さんへの憧れもあり、自分もこの役をやってみたいと思いました。

−鈴木さんは現在、19歳。今年は10代最後の年ですが、10代のうちにやっておきたいことは?

 難しいですね(苦笑)。20代でやりたいことはあるんですが、逆に10代のうちに何をしたらいいんだろうと悩んでしまっていて。きっとあっという間に20歳になってしまうと思います。でも、車の免許を取りにいきたいと思っています。10代のうちにとったら、早いねって思われてかっこいいかなって(笑)。

−ちなみに、20歳になったらやりたいことというのは?

 興味があることや好きなことを形にしていきたいです。例えば、メークやファッションが好きなのですが、ただ好きというだけではなくて、それにまつわる資格をとってみたり、好きを越えたことをしたいですね。それから、お魚。食べるのが大好きなんです。なので、お魚の資格もとってみようかなと思っています(笑)。

−最後に公演に向けた意気込みや読者にメッセージをお願いします。

 心のまま、思うままに動く好奇心旺盛でエネルギッシュなピーター・パンと「大人にならなきゃ」と思いながらもピーター・パンに憧れを抱く乙女心を持つウェンディ。そんな二人の対比も魅力的で面白いと思います! きっと最高の夏の思い出になると思いますので、ぜひ劇場に遊びにきていただけたらうれしいです。

※文中の「榊原郁恵」の榊は木ヘンに神 /「山崎玲奈」の崎は立つ崎

(取材・文・写真/嶋田真己)


青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」


 青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」は、7月24日〜8月2日に都内・東京国際フォーラム ホールCほか、愛知、広島、魚津、大阪で上演。

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  • 鈴木央 (『七つの大罪』原作描いてる漫画家) の話かと思ったら「梨」の字が余計に追加された別人だったw
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