主演・黒木華×監督・草野翔吾『アイミタガイ』映画化決定! 立ち止まっていた人々の心を灯すあたたかな物語

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2024年06月27日 10:11  クランクイン!

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映画『アイミタガイ』ポスタービジュアル (C)2024「アイミタガイ」製作委員会
 黒木華主演、草野翔吾監督により、中條ていの小説『アイミタガイ』が映画化されることが決定した。11月1日より劇場公開される。

【写真】黒木華、『光る君へ』でみやびな平安貴族に

 本作は、かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓を中心に、思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇。『台風家族』の市井昌秀が脚本の骨組みを作り、『ツレがうつになりまして。』の故・佐々部清の魂を注いだ企画を、草野監督が受け継いだ。

 ウェディングプランナーとして働く梓(黒木)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、梓は変わらずメッセージを送り続ける。

 同じ頃、叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。

 一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と2人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて…。

 主演の黒木は、亡き親友にメッセージを送り続ける主人公の心の機微を細やかに演じ上げる。黒木は「迷いの中でも、人と人の繋がりを改めて感じられる、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような映画だと思います」とコメントした。

 梓の恋人・澄人を演じるのは、連続テレビ小説『エール』『らんまん』(NHK総合ほか)や、映画『沈黙の艦隊』などに出演、25年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華之夢噺〜』にも出演が決定している中村蒼。梓の親友・叶海には、『マイファミリー』(TBS系)でまさかの共犯者として一躍話題となり、連続テレビ小説『ひよっこ』『ちむどんどん』『ブギウギ』(NHK総合)と次々に朝ドラに出演し話題となった藤間爽子。

 さらに草笛光子、安藤玉恵、松本利夫、升毅、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュンら実力派が顔を揃え、人間ドラマのアンサンブルを奏でる。人との繋がりが希薄になってしまった現代に、誰の胸にも眠っている“相身互い”という助け合いの心を呼び起こし、何気ない毎日をやさしく照らすあたたかな物語が誕生した。

 あわせて解禁となった本ビジュアルでは、梓を中心に登場人物たちの物語が繋がっていくことを表現。良き理解者だった叶海を失い、返事が返ってこないと分かりつつもメッセージを送り続ける梓。なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか? そして、誰かを思った優しい“秘密“が巡り巡って繋がる時、あたたかな涙が溢れ出す―。

 映画『アイミタガイ』は、11月1日より全国公開。

※キャスト、草野翔吾監督、原作者・中條ていのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■黒木華

 草野監督と初めてご一緒しましたが、とても暖かい方で、穏やかに撮影に参加できました。迷いの中でも、人と人の繋がりを改めて感じられる、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような映画だと思います。

■中村蒼

 様々な理由で一歩を踏み出せずその場に留まる登場人物達の背中をささやかな毎日にある小さな優しさや心遣いが奇跡を起こしてそっと押してくれます。

 今回僕が演じた小山澄人はタイミングが悪くどこか抜けているけど大切な人を救おうと奮闘します。そんな彼の純粋な心はとても美しく、日々生きている姿を見ていると"目の前の人を助ける事が明日の自分を救う事に繋がるかもしれない"と思えてきます。

 さらにこの映画を観終わった後には"アイミタガイ"という言葉がじんわりと沁みて暖かく包んでくれると思います。

■藤間爽子

 アイミタガイ。相身互い。何かあったときはお互い様だよという気持ち。そんな優しい想いやりが人と人とを繋いでいく。日々何気なく発せられていた言葉や行動に勇気をもらうこともあるし、また反対に、自分が人の背中を押していることもあるかもしれない。大切な家族、友人、恋人、もう会うことがない人たちも、その出会いが今の私をつくってくれていた。そう気付かせてくれる温かく優しい映画だと感じました。ぜひ映画館で観て頂けたら嬉しいです。

■草野翔吾監督

 聞き慣れない、おまじないのような言葉だな、と思いながら「アイミタガイ」と題された脚本を読み始めました。次第にパズルのように繋がっていく脚本に心地よく騙され、読み終える頃には温かな気持ちになったのを覚えています。佐々部清さんが生前温めていた企画ということでプレッシャーもありましたが、最初に読んだ印象を大ことに、自分ができることを精一杯やりました。この映画が誰かにとっておまじないのようになってくれたら嬉しいです。

■原作者・中條てい

 「相身互い」…あまり聞かれなくなった古い言葉ですが、今にも通じる日本人の心の在り方を表わした言葉だと大切に感じてきました。この「アイミタガイ」という言葉とその心が世代を継ぐ若い監督によって、切なくも温かな映画作品として生まれたことに感謝と喜びを覚えます。
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