セリーヌ・ディオン、闘病を公表するまで「ファンに嘘をついてきた」 治療薬の大量服用も

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2024年06月27日 14:51  Techinsight Japan

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新たなドキュメンタリーで闘病生活について語ったセリーヌ・ディオン。17年前には声がけいれんする症状を経験し始めたと明かした(『Prime Video Instagram「A voice reclaimed.」』より)
セリーヌ・ディオン(56)が、17年前に病気の症状が現れ始めたことに気付いていたと新たなドキュメンタリーで明かした。その後、セリーヌは稀な神経疾患「スティッフパーソン症候群(SPS)」と診断されたが、ファンに事実を公表する準備ができるまで、何年も症状に苦しんできたという。セリーヌはパフォーマンスを続けるために大量の治療薬を服用したことや、コンサートをキャンセルするためにファンに嘘をついたことなど、悲痛な思いを語った。

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歌手セリーヌ・ディオンの新たなドキュメンタリー『I Am: Celine Dion』が25日、Amazon Prime Videoで配信開始した。このドキュメンタリーは、セリーヌが稀な神経疾患「スティッフパーソン症候群(SPS)」と闘う日々を描いたものだ。

セリーヌは、2022年12月に「スティッフパーソン症候群」と診断されたことを公表。2023年5月には、体調不良のため延期していたワールドツアーをすべてキャンセルした。彼女が最後にステージに立ったのは、2020年3月の米ニュージャージー州での公演だった。

そして新たなドキュメンタリーで、セリーヌは初めて自分の健康状態に異変を感じたのが、病気を公表する10年以上前だったと告白した。

セリーヌは「あれは17年前だった。当時の私は声の痙攣(けいれん)を経験したのよ。これが始まりだった」と述べ、こう続けた。

「ある朝に目覚めて朝食を食べた後、声がうわずってきて、ちょっと怖くなったわ。サウンドチェックとウォームアップがあまり長くはできなかった。ウォームアップが足りないと、体を痛める可能性があるのよ。」

「だから怖くて、どうしていいか分からなかった。そして診断結果が出たわ。スティッフパーソン症候群。SPS。筋肉、神経、腱にあって、何も見えないのよ。見えるものじゃないから。」

セリーヌは診断後もパフォーマンスを続けるのに苦労し、病気と闘うためにバリウムを大量に服用したという。

「一日に80mgから90mgのバリウムを飲んでいたわ。ただ一つの治療薬だった。大げさに聞こえるかもしれないけど、死んでいたかもしれないのよ。歩く必要があったから薬を飲んでいたわ。飲み込んだり、機能するために薬が必要だった。あと1錠、もう2錠、さらに5錠とね。大量に飲んだわ。ショーを続けなければならなかったから。」

セリーヌはその後、何年も病気の症状に苦しんできたが、コンサートは続行した。しかしショーをやむなくキャンセルする際には、ファンに嘘をついてきたと語った。

「ショーをキャンセルしなければならなかった時、観客にその理由を伝える必要があった。嘘をついたのよ。もう嘘はつけないわ。副鼻腔炎から耳の感染症まで、何でもね。観客にマイクを向けて歌わせたり、ごまかしたこともあったわ。」

「マイクのせいだと言わんばかりに、マイクを叩いたり。ショーを中断しなければならない瞬間もあった。その時は素早く退散して、二度と戻らなかった。」

この後、セリーヌは「今となっては、嘘は重すぎる」とファンに嘘をついてきたことへの悲痛な思いを吐露した。



画像は『Prime Video Instagram「A voice reclaimed.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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