九州〜関東甲信に活発な雨雲 九州や東海で非常に激しい雨を観測 大雨災害に警戒

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2024年06月28日 09:55  日本気象協会

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日本気象協会

九州〜関東甲信に活発な雨雲 九州や東海で非常に激しい雨を観測 大雨災害に警戒

今日28日、九州から関東甲信には梅雨前線に伴う活発な雨雲がかかり、長崎県や静岡県では非常に激しい雨の降った所があります。鹿児島県では24時間雨量が所々で200ミリを超えています。さらに雨量が増えるおそれがあり、引き続き土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。



●長崎県や静岡県で非常に激しい雨 鹿児島県では24時間雨量200ミリ超え


今日28日、梅雨前線が西日本付近に延び、前線の活動が活発になっています。午前9時30分現在も九州から関東甲信にかけて所々に発達した雨雲がかかっています。

1時間雨量は静岡県浜松市で53.5ミリ(7時49分まで)、長崎県雲仙岳で52.5ミリ(7時11分まで)と非常に激しい雨が降りました。

24時間雨量の最大値は鹿児島県錦江町で233.5ミリ(8時50分まで)、鹿児島県枕崎市で227.5ミリ(6時20分まで)、鹿児島県南大隅町で222.0ミリ(8時30分まで)などと、鹿児島県では所々で200ミリを超えています。

午前9時45分現在、九州南部や東海に土砂災害警戒情報、大雨や洪水警報、九州北部や四国に大雨警報が発表されている地域があります。降り続く大雨のため、土砂災害の危険度が高まっている地域があります。また、増水している河川もあります。危険な斜面や増水した川には近づかないでください。


●さらに雨量が増えるおそれ 大雨災害に警戒


明日29日にかけて梅雨前線は西日本から東日本付近に延び、前線上の低気圧が本州付近を通過するでしょう。低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発な状態が続く見込みです。

九州や四国では、今日28日午後には大雨のピークはいったん過ぎますが、明日29日にかけても断続的に雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。近畿は今日28日夜遅くにかけて、東海や北陸は明日29日明け方にかけて雷を伴った非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)が降り、大雨となる所がありそうです。関東甲信も今日28日夜にかけて断続的に雨で、激しい雨の降る所があるでしょう。

引き続き土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。


●土砂災害の前触れは


大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。


●冠水道路は危険 車での走行は避けて


大雨により冠水した道路は危険です。冠水した道路の水位は見た目には判断できません。まだ、たいしたことはないと思っても、危険な深さになっている場合があります。

浸水による車への影響は、車の形や設計により異なりますが、一般的にタイヤの高さの半分を超える深さの水の中を走行すると、エンジンや電気系統に異常が生じ、走行不能となるおそれがあります。タイヤが完全に水没すると、車体が浮いて移動が困難になります。さらに、水深がドアの下にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難となり、ドアの高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなります。水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。

車を運転中に大雨に遭遇した場合は、できるだけ低い場所を避けて運転してください。特にアンダーパス(立体交差で、鉄道や道路の下を通る掘り下げ式の地下道)は危険ですので、近づかないようにしましょう。万が一、冠水した道路で車が動かなくなった場合には早めに脱出することが重要です。


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