【木南晴夏・佐久間由衣・武田玲奈インタビュー】3人にとって“帰る場所”は?「おいハンサム!!」格言からも見える夢を叶える秘訣

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2024年06月29日 10:04  モデルプレス

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モデルプレスのインタビューに応じた佐久間由衣、木南晴夏、武田玲奈(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/06/29】俳優の吉田鋼太郎が主演を務める映画『おいハンサム!!』(公開中)に出演する女優の木南晴夏(きなみ・はるか/38)、佐久間由衣(さくま・ゆい/29)、武田玲奈(たけだ・れな/26)がモデルプレスなどのインタビューに応じた。生きること、幸せとはなにか──吉田演じる父・源太郎の格言からも見える、三者三様の夢を叶える秘訣とは。

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◆人気深夜ドラマが映画化「おいハンサム!!」

吉田演じる父・伊藤源太郎(吉田)と、幸せを求め人生に迷う三姉妹、長女・由香(木南)、次女・里香(佐久間)、三女・美香(武田)、そして全てを包み込み時にあっさり受け流すマイペースな母・千鶴(MEGUMI)の伊藤家5人が織り成す「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐる新感覚コメディ。「食べて、恋して、人は生きている…」──2022年にSeason1が放送され、2024年にその続編が連続ドラマ(Season2)と映画で再始動した。

三姉妹を演じる木南、佐久間、武田にインタビューを実施し、源太郎の心に残っている格言や、伊藤家のように帰る場所・ほっとする場所、夢を叶える秘訣などについて語った。

◆木南晴夏・佐久間由衣・武田玲奈「体を張って挑んだシーンが多い」

― 映画化を聞いた時、率直にどう思いましたか?

木南:日常を描いたドラマなので、映画って何をやるんだろう…?と(笑)。でもSeason1を撮っている時に監督から映画の構想があることを聞いていたので、監督が撮りたい映画がもう出来上がっているんだなと楽しみにしていました。

佐久間:私も、深夜にひっそりとやっていたドラマがスクリーンに飛び出すということはどういうことなんだろう?というドキドキがあったのですが、 監督がすごく熱い思いを持って「映画化したい」とおっしゃっていたので、それが実現して嬉しかったですし、またもっと長い時間を伊藤家のみんなと過ごせる喜びがありました。

武田:この作品に出るようになって、すごくいろんな方から「おいハンサム!!見たよ」と言ってもらう機会が増えたので、そういう方たちに映画も届けられるのが嬉しかったです。私自身もどんな映画になるのか、何が起こるのか、すごく楽しみにしていました!

― MEGUMIさんが食事のシーンの撮影が本当に大変とコメントでもおっしゃっていましたが、みなさんは大変だった撮影はありましたか?

木南:それぞれありすぎて(笑)。私は、エクレアの一気食いが…。本当に本番でエクレアをあの尺で食べ切るという。

武田:食べ切っていましたね(笑)。

木南:ドラマで終わったと思っていたら映画でもあったので、監督が気に入っちゃったんだなと思って(笑)。エクレアのシーンは1発OKで撮り終えていました!

武田:私は、ユウジ(須藤蓮)との取っ組み合いのシーンが毎回アグレッシブで、バイオレンス的なんです(笑)。アクション部さんも実際に来てくださってやっていたので、次の日には毎回想像しないところが筋肉痛になっていました。

佐久間:そうだったんですね。私は、京都のシーンでブー(たかお/宮世琉弥)とブーのお父さん(幹九郎/六角精児)とサーロインステーキを食べるシーンがあったのですが、そこはもう早食いで!さらに現場では食べきるところまで撮っていたので、その日の夜中にお腹が痛くて目が覚めました(笑)。

― 大変だった撮影で思い浮かぶシーンが、食事にまつわるシーンが多いですね(笑)。

佐久間:体を張って挑んだシーンが多いかもしれないです(笑)。

◆木南晴夏・佐久間由衣・武田玲奈の“帰る場所”は?

― 離れていても自然と集まったり、リモートで家族会議をしたり、何かがあっても必ず帰る場所があるのがすごく素敵です。木南さん、佐久間さん、武田さんにとって伊藤家のような“帰る場所”“ほっとする場所”みたいなものはありますか?

木南:私は16歳とかで上京してきちゃったので、実家との距離がある分、親との距離感も離れてしまっていた感じがあって。なので、伊藤家のように娘に何か問題があったら親がゴルフのアイアンを持って出てくる愛情深さや、熱さみたいなものは、ちょっと恥ずかしいかもしれないけれど憧れる気持ちもあります。今は自分の家庭も持ったので、子どもと夫がいる家族はほっとする場所ですし、プライベートの部分が全て詰まった空間なので、仕事と切り離して生きられる空間だなと思います。

佐久間:私は実家に帰るとほっとしますし、伊藤家での過ごし方のように、本当に何もしないでだらだらゴロゴロできる時間を過ごせるのは、実家マジックですよね。あとは、作品に入っている時の現場にいる時間がすごく好きなので、現場での時間もある種ほっとする時間でもある感じがします。

― 作品というのは、「おいハンサム!!」に限らず、どの現場でもですか?

佐久間:はい。お芝居とはまた別の時間をスタッフのみなさんや共演者のみなさんと過ごしている中で「この中の一員なんだな」と思うと、すごく安心する、ホッとする感じです。

武田:私はひとりっ子なので、三兄弟や三姉妹がすごく羨ましいなと思います。喧嘩もしていますが、いろいろ相談し合っているのも良いなと思います。私にとってほっとする場所は、家ですね。ペットを飼っていて犬と猫がいるので本当に癒やしです。

― もしみなさんが三姉妹だったら、どの立場が良いですか?

木南:末っ子が良いな!

佐久間:確かに!お会いする前は、木南さんは長女感がある方だなと思っていたのですが、現場で同じ時間を過ごしていると、なんか可愛らしくて末っ子っぽいと思う瞬間がありました。

木南:末っ子が1番楽です。自分が姉と兄がいるリアル末っ子なので、上2人に任せられるのがすごく楽だなと。

佐久間:私は実際に長女なので、そのまま長女が良いです。もちろんしっかりしなきゃというのはあるのですが、いろんなこと1番最初にさせてもらっていたし、良い経験を長女としてさせてもらっていたので、1番上が良いかなと思います。

武田:私はお母さんが三姉妹で末っ子なので、血筋的には末っ子かなと思います(笑)。でも私個人としては、真ん中でお姉ちゃんも妹も欲しい気持ちがあります!

― お話を今聞いていても、撮影現場でも三姉妹仲良しそうですね。

佐久間:のんびり、のんびりしています(笑)。

◆心に残る伊藤源太郎の格言

― Season1から映画を通して、生きること、幸せとはなにかということがテーマとなっていますが、これまでの吉田鋼太郎さん演じる父・伊藤源太郎の格言で、ご自身と重ねて共感したものや心に残っている言葉はありますか?

佐久間:「やり残した人生こそ素晴らしい人生」というSeason1のセリフがすごく好きです。なにかといろんなことをやり切らなきゃと思って、そのすべてが途中になっていることに罪悪感を覚えていたのですが、やり残しがあっても良いんだなと肯定的な気持ちになれました。どうしても仕事とプライベートでやらなきゃいけないことがたくさんあって、やりきれていなくて、でもやりたくて…と続いた時に、これが叶わなかったり、まだやりきれていなかったりすることも良い状態なんだと考え方の転換ができて、すごく楽になったんです。

― 源太郎の格言は、考えの転換に気づかされる言葉が多いですよね!

木南:私もSeason1の最終回で宝くじのネタに例えて言っていた「自分が選ばなかった道や選択肢がいくつもあって、もし宝くじが当たっていたらなど、自分が選ばなかった道でどうなっていたかということが気になるけど、それでも今自分が選んだ道を信じて歩き続けなさい。そしてまた選びなさい」というようなセリフがすごく素敵だなと思いました。選択肢を迫られた時に、自分が選ばなかった道についてはどうしても「この道を選んでいたらどうなっていたんだろう…」と想像してしまうけれども、想像したところでわからないし、今の自分が選んだ道を進むしかないから、今の自分が進んでいる道を信じて突き進もうという気持ちになれた言葉です。Season2の最後にも「選び続けなさい」と言っていてその言葉も良かったです。

― Season2の最後の格言のシーンでは、木南さんの泣く姿も印象的でした。

木南:台本にはなかったのですが「泣いてください」といきなり言われました(笑)。

武田:私は、選択肢の話が心に残りました。なにが正解かばかり考えて、自分が本当にやりたいことを見失ったら本末転倒だなと思わされましたし、考え方が変わって大事なことを思い出させてもらった感覚になったので、ぜひみなさんにも映画でその感覚を体験して欲しいです。

◆木南晴夏・佐久間由衣・武田玲奈の夢を叶える秘訣

― モデルプレスでは夢を追いかけている読者の背中を押す発信をしていきたいのですが、木南さん、佐久間さん、武田さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

佐久間:私が読者のみなさんにお聞きしたいです(笑)。

木南:源太郎さんの格言を借りるとするならば、「選択肢がたくさんあることも幸せだけど、選択肢が1つしかないことも幸せだ」ということのように、1つを追い続けることも成功の秘訣なのかなと思います。

私もずっと夢が女優で、それ以外にできることが本当になくて、選択肢がなかったからこそ、今もこうして女優を続けて来られています。続けていく中で挫折した時に、なにかほかに得意なことや、やりたいことなど選択肢がほかにもあったら別の挑戦をしていたかもしれないですが、私にはお金を稼いで生きていく道がこれしかなかったからこそ頑張って来られました。

― 1つしかない選択肢を正解にしていくのですね。

佐久間:木南さんの言葉を聞いてより思いますが、1つにかけるということが1番大事な気がします。1つのことにパワーや人生をかけている人は夢を叶えている人が多いと思いますし、夢を叶えた後も長く活躍し続けている人が多いので、1つに絞って、人生をかけてコツコツと進んでいくことが大事だと思います。

― 佐久間さんもそのように夢を叶えていきましたか?

佐久間:私はそういう人に憧れている側です!木南さんもおっしゃったように、「この仕事しかない!」と人生をかけてこの職業を選んでいるんだなと思える人たちにたくさん出会う中で、自分も志高く、その人たちの一員として恥じないようにいたいという気持ちが生まれました。

武田:私は行動力だと思います。私自身は「夢はなんだろう?」とほわほわした人なので、「私の夢はこれです」と明確に言えるのも素晴らしいことなのですが、明確な夢があるのであれば、そこに向かって行動するのみなのかなと思います。

― 武田さんはこれまで明確な夢はなかったのですか?

武田:明確なものはなかったのですが、行動力だけはあったので、考える前に動いています(笑)。夢に繋がるかわからないけれど、とにかく一歩を踏み出してみる。

― 最後に「おいハンサム!!」がこんなにも愛される作品である魅力をどのように感じていますか?

木南:伊藤家はすごく変な人たちなのですが、でもその変な日常が愛おしく感じて、そこにちょっとした憧れやこうなれば良いなみたいな気持ちがあって、完璧すぎないところがすごく愛おしく家族の像なんじゃないかなと思います。

佐久間:たくさん作品がある中で、「おいハンサム!!」は「見てみようかな」というようなふらっと立ち寄る感じで見始めることができる作品だと思います。でも見てみたら思ったより心に来るな、哲学がいっぱいあるなという部分に引っかかってくださっている方が多いのかなと思うので、木南さんがおっしゃったように、愛らしい家族に会えるスペシャル感がこのドラマの魅力だと思います!

武田:誰も気に留めてなかったような、些細なあるあるがすごく散りばめられていて、そういう部分がピックアップされているのが私も好きなので、ドラマを見て、自分の人生を生きる時にもちょっと毎日が楽しくなるというのを感じてもらいたいなと思いました。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆木南晴夏(きなみ・はるか)プロフィール

1985年8月9日生まれ、大阪府出身。2001年に「夏の高校野球PR女子高生」に選ばれ、同年『第1回ホリプロNEW STAR AUDITION』でグランプリを獲得。2004年にドラマ「桜咲くまで」(毎日放送系)で女優デビュー。2024年は「おいハンサム!!」のほか、ドラマ「9ボーダー」(TBS)に出演。7月からは「ビリオン×スクール」(フジテレビ系/毎週金曜21時〜※初回15分拡大)への出演も控えている。

◆佐久間由衣(さくま・ゆい)プロフィール

995年3月10日生まれ、神奈川県出身。2013年、ファッション雑誌「ViVi」の専属モデルでグランプリに選出。2014年に映画「人狼ゲーム ビーストサイド」で女優デビュー。その後、主演映画「“隠れビッチ”やってました。」や「君は永遠にそいつらより若い」に出演。2024年は「おいハンサム!!」のほか、映画「キングダム 大将軍の帰還」(7月12日公開)の公開を控えている。

◆武田玲奈(たけだ・れな)プロフィール

1997年7月27日生まれ、福島県出身。2013年に「Ameba Candy Collection 第2のくみっきー!発掘オーディション」グランプリを獲得し、雑誌「Popteen」レギュラーモデルとして芸能活動をスタート。2015年に映画「暗殺教室」で女優デビューを果たす。2024年は「おいハンサム!!」のほか、ドラマ「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」(フジテレビ系)「あなたの恋人、強奪します。」(テレビ朝日系)に出演。7月からは「南くんが恋人!?」(テレビ朝日系/毎週火曜よる9時〜)への出演も控えている。

◆映画「おいハンサム!!」

公開日:公開中
原作:伊藤理佐 『おいピータン!!』『おいおいピータン!!』(講談社「Kiss」連載)
Special Thanks:『渡る世間はオヤジばかり』(講談社 KissKC 所載)『チューネン娘。』(祥伝社 FEEL COMICS)、『あさって朝子さん』(マガジンハウス)『ミックスリサ』(講談社漫画文庫)『結婚泥棒』(集英社クイーンズコミックス)
脚本・監督:山口雅俊(ヒント)
エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之(日本映画放送)
製作:映画「おいハンサム!!」製作委員会
配給・宣伝:東宝

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