ヤマハ:クアルタラロ、新エンジン投入で「うまく機能」も僅差でダイレクトQ2を逃す/第8戦オランダGP初日

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2024年06月29日 11:20  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日
 6月28日、2024年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラス初日のプラクティスがTT・サーキット・アッセンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは11番手、アレックス・リンスは14番手となった。ヤマハ勢は今回から新型エンジンを投入している。

 午前中に行われたフリー走行1回目では、クアルタラロが存在感を示した。フロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤを選択したクアルタラロはこのタイヤセットで13周を走行し、1分33秒093を記録する。その後新品のミディアム/ソフトに履き替えると1分32秒台のタイムを連発。計測最終ラップで1分32秒594を記録し4番手でフリー走行1回目を終えた。

 チームメイトのリンスは午前中、電子制御のセッティングに励む。クアルタラロと同じくソフト/ミディアムの組み合わせでコースインし、トラクションコントロールの調整に取り組んだ。2回目のピットストップで新品のソフト/ミディアムに履き替えるも1分33秒688の16番手タイムに留まる。

 予選Q2ダイレクト進出をかけた午後のプラクティスでは、両ライダーともにミディアム/ソフトで走行を開始。最初のピットストップまでにクアルタラロが10番手タイムとなる1分33秒010を、リンスが11番手タイムとなる1分33秒020を記録しトップ10入りも視野に入る走りを見せた。

 新品タイヤを投入したセッション後半、さらなるタイムアップを図った両者だったが1分31秒台に届かず、クアルタラロが11番手、リンスが14番手でプラクティスを終えた。クアルタラロは予選Q2ダイレクト進出まであと0.041秒という悔しい結果となった。

 また、このセッション後にヤマハは2025年の参戦体制について、プリマ・プラマック・レーシングと複数年契約を結んだことを発表。2025年のグリッドには4台のファクトリー仕様YZR-M1が並ぶことが決まった。こちらについてもヤマハライダーたちがコメントを残している。

■ファビオ・クアルタラロ(FP1:4番手、プラクティス:11番手)
「イエローフラッグの影響も確かにあった。でも僕たちの今のポジションはもともと、9〜12番手というところなんだ。無理なくQ2に入るためには、この状況をもう少し改善していかなければならない。今日の時点でQ2進出を決められなかったことは、とても残念だ。新型エンジンは非常に好調だが、アッセンのコースでは大きな違いを生むことができないようだね。僕の考えでは、オーストリアのシュピールベルクやイタリア・ミサノが合っていると思う。旋回性や敏捷性についても作業を続けている。明日の予選とスプリントで上位を目指すよ」

「プリマ・プラマック・レーシングがヤマハに加わったことは本当にうれしい。彼らは昨年のチーム・タイトルを獲得している。このチャンスを生かしてともに協力し合えること、またヤマハが2台増えることは非常に素晴らしいことだし、より速くなり、より多くデータを収集できるようになる。だからプラマックの加入はとてもハッピーだよ」

■アレックス・リンス(FP1:16番手、プラクティス:14番手)
「(プラクティスでは)午前中よりは少し良くなった。FP1はちょっと混乱状態だったんだ。トラクションコントロールに苦戦したため、ほとんどの時間を電子制御システムの改良に費やしてしまった。でも午後になると少し改善され、セットアップ作業の時間がとれたのでセッティング変更を試みた。その結果、フィーリングが少し良くなり、いくらか快適に乗れるようになったのだが、依然としてトップ10からは遠く離れている」

「明日に期待し、作業を続けていくよ。予選でもっとライバルたちに近づき、スプリントとメインレースの好グリッドを獲得できるよう頑張りたい」

「プリマ・プラマック・レーシングの加入には非常に興奮している。とてもいいニュースだね。マシンが2台増えれば、より多くのデータを収集することができるし、さまざまなライディングスタイルのライダーたちからデータを得られることがどれほど重要かをここ数年の経験でよく理解しているからね」

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