櫻坂46・大園玲、的野美青が振り返る東京ドームライブ 涙と緊張の2日間

1

2024年06月29日 14:10  クランクイン!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

櫻坂46・的野美青(左)と大園玲(右)  クランクイン! 写真:山田健史
 櫻坂46が6月15日、16日に2年ぶり2回目の東京ドームライブ「4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-IN 東京ドーム」を開催した。ステージバック席を含めチケットは全席ソールドアウト。各日5万5000人、合計11万人のBuddies(=櫻坂46ファンの呼称)が集結した。進化し続けてきた櫻坂46ライブの集大成といえる圧倒的ステージ。そんなライブを終えたばかりの二期生・大園玲と三期生・的野美青に公演を振り返ってもらうと同時に、最新の9thシングル「自業自得」について聞いた。

【写真】大園玲に寄り添う的野美青 2人の撮り下ろしカット(全9枚)

■5万5000人が“静寂”の中で見守ったパフォーマンス

――15日、16日の東京ドーム公演両日を拝見したのですが、素晴らしかったです。終わったばかりということで、まずはライブのことについてお聞きしたいのですが、大園さんは2年ぶり2回目の東京ドームでした。

大園:5万5000人の皆さんが会場を埋め尽くしてくださったことがすごくうれしくて、それに恩返しできる最高のパフォーマンスを届ける気持ちで臨みました。ステージからその景色を見ても、なんだか現実じゃないみたいで。観てくださった皆さんも、日常を忘れるくらい、別世界に来た気持ちになっていただけていたらいいなと思います。

――2日目、アンコールで大園さんの目が潤んでいるように見えましたが。

大園:泣きました。「櫻坂の詩」で涙が溢れてきてしまって。隣が美青だったんですけど、美青を見たら全然泣いてなくて、「あれれれ、自分だけ泣いてる?」みたいな(笑)。

的野:びっくりしました(笑)。

――どういう涙だったんですか?

大園:この曲が終わってしまったら、みんなそれぞれの日常に戻ってしまうんだと思ったら、またすぐにこういう場所で集まりたいなって…。そう思ったら涙が出ていました。

――的野さんは、2年前にはデビュー前の研修生として客席で観ていましたが、今回初めて経験した東京ドームのステージはいかがでしたか?

的野:2年前の東京ドームの時に、三期生みんなで「いつか立てたらいいね」っていう話をしていたので、こんなにも早く先輩方とステージに立てたことがうれしかったです。もちろん先輩方が積み上げて来てくださったうえでのことなので、私たち三期生ももっと引っ張っていける存在にならなければいけない。そんな強い気持ちを持ってパフォーマンスしました。

――初めての大舞台には緊張も?

的野:“心臓が飛び出る”ってこういうことなんだっていうくらい本当に緊張して。始まる前に円陣を組む時、会場からざわざわする声が聞こえてきただけでもう…。2日目も初日と同じくらい緊張しました。

大園:オープニングで(※山崎)天ちゃんが1人で出ている間、裏で待機している私たちは緊張するんだよね。「始まる、始まる…!」って。

的野:緊張させるための時間みたいな。

大園:そんなつもりじゃないとは思うけど(笑)。

――(笑)。大園さんは自身がセンターを務める「Cool」を披露しました。

大園:「Nobody's fault」からのブロックは、楽曲のMVの世界観を表現した演出になっていて、私はテレビの中に入っているようなステージを組んでいただいたんですけど、本当に高くて怖いんです。ステージの4階部分にさらに台を立てて、そこで踊るので、特にターンするときとか…。恐怖心と、パフォーマンスの迫力を落としたくない気持ち、その両方と葛藤しながら挑んでいました。初日は少し悔いが残る瞬間もあったんですけど、2日目はやり切ることができました。

――的野さんは三期生で「静寂の暴力」を披露しましたが、あの瞬間だけ会場からペンライトの光が消え、観客は暗闇と静寂の中でパフォーマンスを見守りました。ライブの中での大きなポイントになっていたと思います。

的野:5万5000人の方が、“静寂の世界”を一緒につくり上げてくださったのがすごくうれしかったです。「静寂の暴力」は特に感情が入る曲で、最初は踊っていて泣いちゃうメンバーもいたくらいなんです。今回“無音”という演出を考えていただいて、私たち三期生だけではなく、ファンの方も一緒になってステージをつくり上げてくださったことに感動しました。

――「静寂の暴力」の後には一転して、「マンホールの蓋の上」から怒涛(どとう)のパフォーマンスが続きましたね。

的野:「静寂の暴力」からの早着替えがすごく大変で。リハーサルでも早着替えのためだけの練習をしたほどなんです。ありがたいことに今回たくさんの楽曲に参加させていただいたので、すぐに着替えてすぐに次の曲に気持ちを切り替えるというのも初めてで。そういう面でも今回のツアーで少しは成長できたんじゃないかなと思います。

※山崎天の崎は正式には「たつさき」

■「自業自得」センターの山下瞳月は「緊張をエネルギーに変えるのが上手な人」


――本編ラストには最新の9thシングル表題曲「自業自得」を初披露しました。

大園:ファンの皆さんも期待してくださっているのがすごく伝わってきて、MVの衣装でステージに上がり始めたところでもう歓声が聞こえてきました。本編最後の曲ですけど、これからをワクワクしていただけるようなパフォーマンスにしたいと思いながら披露させていただきました。

――センターは的野さんと同期の山下瞳月さんが務めていますが、山下さんはどんな様子でしたか?

的野:山下は「どうしよう」ってなっているところを見たことがなくて、強いなって思います。本人はプレッシャーを感じているのかもしれないけど、それを周りに見せることがないんです。初めての三期生センターで緊張もプレッシャーもあると思うんですけど、同期の私たちにもそれを一切見せてきませんでした。そんな瞳月の背中を見ながらパフォーマンスできるのはとても安心感がありました。

――先輩の大園さんから見ても、山下さんは落ち着いていましたか?

大園:ステージに上がる直前、みんなでしー(山下)の背中をポンポンってしたら、振り返ってニコってしてくれて。落ち着いていて、明るい表情でした。本人に聞いたら、緊張してますって答えると思うんですけど、きっと緊張をエネルギーに変えるのが上手なんだと思います。

――そんな9thシングルの表題曲「自業自得」ですが、櫻坂46の持つクールさもありながら、これまでのどの楽曲とも違う新しさを感じました。

大園:私も同じように感じました。まず恋愛の曲というのに驚きましたし、でも音はすごくカッコイイ。この曲にどういう振りが付くんだろうと楽しみでした。

的野:私も「自業自得」というタイトルで恋愛の曲というのは想像も付かなかったですし、普段はかわいくて甘いキャラの山下がセンターを務める曲が、こんなにカッコイイ雰囲気なんだってびっくりしました。歌詞も自分自身に強く語りかけるもので、今までにない雰囲気ですごく好きでした。

大園:「自業自得」のリハーサルを始めるときに、(振付師の)TAKAHIRO先生が、「この歌詞は『桜月』とつなげて考えると理解しやすいよ」とヒントをくださったんです。今までの曲では、欅坂46だったときの自分たちを乗り越えていくような言葉が多くあったんですけど、今回は櫻坂46の楽曲の中でグループの歴史を感じていただけるような曲ができて。そのことがとてもうれしかったです。

――MVでは、白い衣装に身を包んだメンバーのほかに、大勢の黒い衣装の人物が登場しますが、MVのコンセプトというのは?

大園:今回はメンバー同士でストーリーを描くのではなく、メンバー全員で1人の人間の感情を表現するのがテーマで。山下は主人公自身を演じていて、私たちは主人公の心情をダンスで表現しているんです。歌詞にある相手を好きだった気持ちや、いら立ち、そうしたいろんな感情を表現しています。今回100人のエキストラさんも参加してくださったんですけど、黒い衣装の人たちは、主人公の感情が湧き起こる“きっかけ”のようなイメージなんです。

■『櫻坂46の「さ」』MCとして意識していること


――大勢の人で主人公の心情を表現しているとは面白いですね。最後に話題は変わりますが、大園さんといえば『櫻坂46の「さ」』(文化放送/毎週日曜19時)のMCをされているということで、そのお話も少しお聞きしたくて。毎回メンバー2人のゲストを迎えていて、自分を出しすぎず、出さなさすぎずのMCっぷりが絶妙だと感じているのですが、意識していることはありますか?

大園:ありがとうございます。うれしいです! 聴いている方に笑ってほしい、というのが一番にありますし、MCとしてメンバーに“来てもらっている”という気持ちがすごくあるんです。メンバーは番組に「来たいです」って言ってくれるんですけど、私としては、来てもらっていると思っていて。3人だと楽屋みたいな雰囲気になりますし、メンバーに楽しかったと思ってもらえたらうれしいなと思っています。

――その雰囲気がすごく番組に出ていて。大園さんがリスナーからのメンバーの“タレコミ”メールに「これタレコミじゃない!」とツッコミを入れたりするのが面白いです。

大園:タレコミじゃなくて、質問のメールが本当にたくさん来るんです(笑)。でもその質問が番組で読まれるって(リスナーが)知ってるから。ちょっとどこかで言わなきゃいけないですね(笑)。

――的野さんはこれまで2回出演されていて、一緒に出演していた田村保乃さんに「美青ちゃんにメロメロ」と言われると、「絶対にメロメロなわけないですよね」と返すなど、発言が独特です。

大園:そういうことすぐ言うんですよ(笑)。

――ああいう発言はどういう気持ちから…。

的野:(マジメに)本当にそういう気持ちなんです。一緒のグループに入らせていただいてはいるんですけど、自分と先輩方って本当に違うと思っていて。先輩方ってびっくりするくらいかわいいですし、自分とは違いすぎて…。

大園:(話を聞いている間、ずっと笑っていた)こういうところめっちゃ好きです(笑)。

的野:名前すら知っていただいていることが申し訳ないというか…。先輩方が私の名前を知ってるんだと思って。元々ファンだったので、不思議な気持ちになります。「名前1人覚えさせて申し訳ない」って。

大園:ほんとに面白い(笑)。

的野:先輩方から近づいてくださるのはうれしいんですけど、私から近づいていいものかわからなくて。いまだになかなか話しかけに行けないです。

大園:うそですよ(笑)。

的野:うそじゃないです(笑)。

大園:いっぱい話しかけてくれますから。本当にかわいいです(笑)。

(取材・文:堀タツヤ 写真:山田健史)

このニュースに関するつぶやき

  • 桜月と繋げて考えてみる。TAKAHIRO先生ありがとう!ほんでやっぱり的野おもろい!大好き!!!
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定