ともに首位を争ったエルフィン・エバンス／スコット・マーティン組（33号車）は、タイヤのトラブルによってタイムロスがあったものの総合3番手を堅守。勝田貴元／アーロン・ジョンストン組（18号車）は、早い走行順による路面の砂に苦戦しながらも総合8番手につけている。
ラリー・ポーランドのデイ3は、サービスパークの北側から東側にかけてのエリアで3本のステージを、『スーパーSS』および『ミッドデイサービス』を挟んで各2回走行。7本のステージの合計距離は124.10kmと4日間で最長となり、前日夜に予想されていた降雨もなくコンディションはドライだ。
デイ2終了時点で、首位のアンドレアス・ミケルセン（ヒョンデi20 Nラリー1）と1.8秒差の総合2番手につけていたロバンペラは、デイ3オープニングのSS9、続くSS10で連続ベストタイムを記録し、首位浮上に成功。前日総合3番手のエバンスも、連続で2番手タイムを刻み、TGR-WRTは午前中でワン・ツー体制を築いた。
サービスパークの近くで行なわれたスーパーSSでは、ロバンペラがベストタイム、エバンスも0.4秒差の総合2番手につけ、僅差の首位争いが続く。
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一方、エバンスは午後1本目のSS13でタイヤに問題が生じペースダウン。その結果、総合3番手に順位を下げた後は、スペアタイヤを1本しか搭載していなかったため守りの走りに移行し、ポジションをキープした。
その結果エバンスは、土曜日終了時点での順位に基づく暫定の13ポイントを獲得。日曜の結果によっては、選手権を争うティエリー・ヌービルやオット・タナク（ともにヒョンデi20 Nラリー1）よりも多くのポイントを手にするチャンスだ。
今回がラリー・ポーランド初出場となる勝田は、午前中は2番目、午後はタナクのリタイアにより1番目というグラベル（未舗装路）ラリーでは不利な出走順に苦戦。
“掃除役”を務めることになってしまった勝田は、轍に残る砂でグリップを失うなどして思うようにペースを上げることができない時間が続いたが、忍耐強くステージを重ね、ポジションキープの総合8番手で土曜日を終えている。
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「カッレ（・ロバンペラ）は、通常行なっているラリーに向けた準備をする間もなく戦いに臨んだにも関わらず、ラリーをリードし、多くのステージでベストタイムを刻んだ。これは本当に驚くべきことだ」
「エルフィン（・エバンス）もまた素晴らしいペースだった。残念ながら午後はタイヤに問題が発生したため、少しタイムを失ってしまったが、まだ表彰台圏内にいる」
「暫定ポイントという点では非常に良い状況で、日曜日に向けても高いモチベーションを持っている。今年は、ここまで日曜日につねに強さを発揮してきたとは言えないので、明日はチームとして速く走れるように改善したいと思う」
競技最終日となる6月30日（日）のデイ4は、サービスパークのすぐ近くから西側にかけてのエリアで、2本のステージを各2回走行。そのうち、SS17の再走ステージとなる最終のSS19『ミコワイキ2』は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる『パワーステージ』に指定されている。4本のステージの合計距離は63.06km、リエゾン（移動区間）も含めた総走行距離は189.64kmとなる予定だ。
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