ホンダ:ザルコ「リヤにミディアムはいい選択肢」マリーニのマシンからは白煙/第8戦オランダGP スプリント

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2024年06月30日 10:50  AUTOSPORT web

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ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 2日目
 6月29日、2024年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラスのスプリントがTT・サーキット・アッセンで行われ、レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは14位、ルカ・マリーニはリタイアで終えた。

 また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は16位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は18位でフィニッシュしている。

 土曜日最初のセッションとなるフリー走行2回目で、ホンダライダーは前後中古のソフトタイヤでコースインする。走行開始すると早々にザルコがピットに戻り、しばらくガレージに留まった。ザルコがコースに戻るころ、ほとんどのライダーが1回目のピットインを行い、この時点で中上が16番手、ミルが19番手、マリーニが20番手のタイムを残している。その後、赤旗中断を挟みながらセッションは進み、最終的にホンダ勢でこの日唯一となる前後ミディアムタイヤに交換したミルがホンダライダーのトップに立った。

 続いて行われた予選Q1は13人のライダーで争われる。このセッション最初のタイヤ選択はメーカーごとに分かれ、ホンダの4人は前後ソフトを選択した。1回目の走行を終えた時点でのオーダーはミルが7番手、マリーニが11番手、中上が12番手、ザルコが13番手となりピットへ戻る。

 新品タイヤを投入した2回目の走行では、ザルコが大きく自己ベストを更新し1分32秒260を記録。ミルとマリーニもタイムを伸ばし、1分32秒台中盤の結果を残した。中上はタイム抹消に阻まれベストタイムを更新できず、1分33秒030の13番手で予選を終えている。

 午後に行われたスプリントは、ザルコが19番手、ミル20が番手、マリーニが21番手、中上が23番手からのスタートとなった。午前からのトラックコンディションの変化が大きく、スプリントではハードタイヤを使う選手が増え、ホンダ勢でもマリーニがハード/ソフトの組み合わせを選択。また、21人のライダーがリヤにソフト履くなかザルコは珍しいミディアム/ミディアム、ミルと中上も少数派のミディアム/ソフトのタイヤチョイスでグリッドについた。

 クラッシュもなくレースはクリーンなスタートとなったように見えたが、1周目からマリーニが最後尾まで順位を落としていく。その後4周目、最終セクターでマリーニのマシンから大きく白煙が上がり、早くもガレージへ戻されることとなった。マリーニはホンダのなかで唯一ハードタイヤを装着しており、マリーニも「走行を重ねたかった」と語っている。

 ミルとザルコは安定したペースが光った。離脱者の相次ぐレースでも両者はおよそ1分32秒台前半のラップタイムを並べ、最終的にミルが14位、ザルコが16位でフィニッシュラインを通過した。その一方で中上は、高速コーナーでスピードを上げられないという金曜日から続く問題に苦しむ。中高速コーナーを得意とする中上にとって厳しい状況となったこのレースでは18位に沈むこととなった。

■ルカ・マリーニ(予選:21番手、スプリント:リタイア)
「スタートの時点ですでにマシンに違和感があり、最終的に走行を止めることにした。フロントに装着したハードタイヤを理解するためにも周回を続けたかったが無理だった。チームが原因を徹底的に調べているので、明日の決勝は問題ないと思う。スプリントでは毎回多くのことを学べるのだが、今日はしっかり走れたのがわずか2周だったので、思ったようにデータを収集することができなかった。特にタイヤに関してはなにも分からないままだ。明日はしっかりデータを集めたい」

■ジョアン・ミル(予選:20番手、スプリント:14位)
「今日はペースを保ちながら最後まで頑張ることができ、堅実なレースができた。改善すべき点は分かっている。今できることはマシンに乗ってベストを尽くし、完走することだ。そのデータを蓄積し、活かすことが重要となる。明日の決勝は26周なので、より長い距離でいろいろなことを確認することができるだろう。コンディションが大きく変わる可能性もあるが、明日も完走を目指すよ」

■ヨハン・ザルコ(予選:19番手、スプリント:16位)
「スプリントではリヤにミディアムタイヤを使ったが、とてもいい決断だったと思う。今日は全員がリヤにソフトを選択していたが、昨日の走行でミディアムにトライしたときに、みんなが訴えていたチャタリングの問題を回避できたため、それをスプリントで確認した。全体的にはまずまずのペースをキープすることができたので、明日の決勝に向けてミディアムはいい選択になると思う。僕たちはあきらめず、チャレンジを続けていくよ」

■中上貴晶(予選:23番手、スプリント:18位)
「厳しいレースになることは予想していました。昨日より気温と路面温度が上がり、そのためフロントの切れ込みもあって、思うようなペースで走ることができませんでした。今日はフリー走行で車体のバランスを変更しましたが、あまりよくなかったので予選とスプリントはこれまでの状態に戻しました。明日は、引き続き中高速コーナーでの安定性を引き出すことに取り組み、ポイント獲得を目指します」

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