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「はっぴいえんど」などと共に日本語ロックを先駆したバンド「はちみつぱい」の初期メンバー、渡辺勝(わたなべ・まさる)さんが死去したことが、長年活動を共にしたシンガー・ソングライター松倉如子や、「はちみつぱい」で活動を共にしたムーンライダーズ鈴木慶一の公式SNSで1日までに、報告された。73歳。
松倉のSNSでは「6/29 23:45まさるさんに、まさるさんの誕生日にまさるさんの歌を歌うからね、ずっと一緒だよ、大好きと耳元で話したら、うん、てまさるさんは言った。6/30 24:00過ぎに、魂はだんだん肉体から離れていった」と、別れの様子を克明に記述。「私の半分の魂。この世から去って、とても悲しい。倖せを、本当にありがとうございます」と記された。
鈴木は「はちみつぱい」当時を思い出すように「まさるくん、私が18歳の時に会った。人前で音楽をやるようになってあがたくんの次に長い大切な音楽の友達。哲夫くんと同じく。ずっと今まで」と、あがた森魚、斉藤哲夫らの名前も触れながら回想した。続けて「最初の良きライヴァルだ。ずっと今まで」と記し「嫉妬が出来なくなって淋しいよ。我々はアルコールのようなものだ。付き合いはやめない。でも蒸発してしまうんだ」と渡辺さんに思いをはせた。
「はちみつぱい」は鈴木とあがたが70年に結成した「あがた精神病院」を前身として、71年に渡辺さんらが加わって参加した岐阜県でのフォークイベント「第3回全日本フォークジャンボリー」で一躍、名をはせた。渡辺さんは翌72年に脱退したが、ギター、ピアノ、ボーカルをこなす多才ぶりで、岡林信康、高田渡らと活動を共にしてきた。はちみつぱいは、メンバー加入などをへて、ムーンライダーズに移行した。
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