舞台から転落したイアン・マッケラン、予定していた全国公演復帰を断念

　先月、出演中の舞台から転落し、病院へ運ばれた「ロード・オブ・ザ・リング」や「X-メン」シリーズなどで知られるイギリスの名優イアン・マッケラン。数公演をキャンセルしたのち全国公演で復帰する予定だったが、これを断念したことを明らかにした。

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　現地時間7月1日に『Player Kings』の公式X（旧ツイッター）が声明を発表し、イアンの回復にはまだ時間がかかるとし、デヴィッド・セマークが代役を務めるとした。

　この投稿では、イアンのコメントもシェア。「ステージで事故に遭ってから2週間、私のケガは日に日に良くなっています。非常に不本意ながら、しばらく休養をとり完全回復に努めよという医師のアドバイスを受け入れました」。

　「ブリストル、バーミンガム、ノジッリ、ニューカッスルの舞台ファンの皆さんに『Player Kings』をお届けすることを非常に楽しみにしていました。しかし、デヴィッド・セマークがフォルスタッフを演じることとなり、ロバート・イッケの演出と彼の劇団による本公演は、これまでと同じようにまばゆいほど素晴らしいものとなっています、皆さん自身の目でお確かめください！」と綴った。

　85歳のイアンは6月17日、ロンドン・ウェストエンドで上演中の舞台で、戦闘シーンを演じていた際に足を踏み外して舞台から転落。劇場内にいた医師から応急処置を受けたのち、病院に運ばれてレントゲン検査などを受けたそうだ。

　翌日の声明で、イアンは完全かつスピーディーな回復を約束。「皆さんの優しいメッセージとサポートに感謝します。昨夜の『Player Kings』上演中の事故でケガをしましたが、国民保健サービスで働く看護師ら専門家から次々手当を受けました。皆さんに深く恩義を感じます。彼らは私がすぐに、完全に回復すると保証してくれました。仕事に戻るのが楽しみです」と綴っていたという。