WRCラトビアは「全員にとって新しいラリー」。経験が試される一戦に/第8戦 事前コメント

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2024年07月18日 04:30  AUTOSPORT web

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2024年WRC第8戦ラリー・ラトビア 3メーカーのラリー1マシン
 7月18日(木)から21日(日)にかけて北ヨーロッパのラトビアにて、2024年WRC世界ラリー選手権の第8戦『ラリー・ラトビア』が開催される。

 これまでERCヨーロッパ・ラリー選手権の一戦として実施されてきた当イベントは、今回が初のWRC開催だ。最高峰クラスにエントリーした10台のクルーのなかでも、当ラリーの経験がないドライバーらも多く、期待と緊張とが混じるなかで開幕を迎えようとしている。そんな第8戦を前に、各陣営からドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)
「ラリー・ラトビアは高速グラベル(未舗装路)3連戦の2戦目だ。ここはポーランドほどジャンプは多くないが、それでも路面が緩く本当に速いラリーになるだろう」

「ポーランドでは3位表彰台という素晴らしい結果を残しただけに、それに匹敵するような、できることならそれ以上の結果を出したいと思っている」

「あとは、今回はほぼ全員にとって新しいラリーになるので、自分たちが一体どの位置にいるのかを見るのも興味深いね」

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)
「前回のラリー・ポーランドでは良いペースを見つけることができたので、今回のラリー・ラトビアも楽しみにしている」

「ラトビアは、ポーランドとよく似ていると思う。路面が少し硬いようだけれど、野原や森の中では前回と同じようにとてもスピードが乗るだろう」

「僕たちはスタートポジションが良いので、初日はその恩恵を受けられるように頑張りたい。とにかく始まるのが楽しみだ」

●マルティン・セスク(#22 フォード・プーマ・ラリー1)
「1日の事前テストを終えて、ハイブリッドという特別なスピードで何ができるのか、まだわからないことがたくさんある」

「よく知られた道では、ペースノートの細部にまで2倍以上の注意を払わなければならない。僕にとっては地元にもなるため、そのことは充分承知している」

「しかし、わが国初のWRCラウンドがスピードとチャレンジが合わさるスリリングなものになるのは明らかで、ワクワクしているよ!」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・ラトビアは手強いラリーになるだろう。いまはあらゆるオンボード映像をたくさん見て、特性や行程を学びながらもタイヤ選択やセットアップの感触をつかみ始めているところだ」

「僕はおもにチャンピオンシップのふたりのライバルに集中し、彼らからより多くのポイントを奪おうとしているけれど、実際は難しいだろう。“掃除役”は厄介だろうし、一部のステージは再走がない」

「速いパートタイムドライバーもたくさんいるから、期待はそれほど高くないけれど、ライバルより先にフィニッシュしようというモチベーションは高いよ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)
「僕はこの種の路面をドライブするのが好きだ。過去にこのイベントに出場したことはあるけれど、それから10年以上経っている」

「道路は日曜日に大成功を収めたポーランドなど、これまでのラウンドで見られたものと非常によく似ているし、路面の特徴としてはエストニアのホームイベントと同等なはずだ」

「ポーランドでは金曜日にリタイアしたので、自分たちのポテンシャルを充分に発揮できなかったが、ラトビアではよりスムーズに進むよう願っている。週末に何を期待するか話すのは難しいが、最大限に活用できるように努力していくよ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)
「僕は2014年のラリー・ラトビアに参戦したが、その時は冬のイベントだったので、昔の経験はあまり活かせないだろう」

「ここ数年、僕は多くのビデオやオンボード映像を研究してきて、マシンの特性や潜在的なセットアップについてエンジニアと話し合いもしている。とくにリトアニアでのラリーはとても役に立つだろう」

「僕たちの前回のイベントはケニアだったので、ラトビアとはまったく異なるラリーだったんだ。だから高速の道路に慣れるためには走行時間が重要になるだろう。それでも僕たちは表彰台を目指していくよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラトビアがどのようなラリーになるのか、今からとても楽しみだ。高速なグラベルイベントという点では、ラリー・ポーランドとかなり似たキャラクターのラリーになるかもしれない」

「ただそれでも、ラトビアならではの難しさもあると思うので、現地に行って自分たちでステージを走り、それを見つけなくてはならないだろう」

「ポーランドではクルマにかなり良いフィーリングを感じることができたので、それを継続できればと思うし、学びをさらに深めることができると信じている。チャンピオンシップで良い流れを保ち続け、イベントを楽しみ、フィニッシュした時に多くのポイントを獲得できていることを願っている」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリー・ポーランドでの準備中に起きたことは非常に残念だったが、少し休養し、メディカルチームの適切なサポートのおかげで、すぐに回復することができた」

「そして、ラトビアでラリーカーのステアリングを握ることを楽しみにしているよ。私は新しいラリーにチャレンジすることが好きだし、それがこのイベントを出場プログラムに加えた理由のひとつでもある」

「ポーランドを欠場した今、私たちにとっての最優先課題は、超高速な道でいち早くいいフィーリングを掴むことだが、新しい挑戦はいつだって心躍ることなので、頑張りたい」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラトビアに戻るのがとても楽しみだ。ラトビアにはキャリア初期の頃から良い思い出がたくさんあり、来週は多くの友人や知り合いに会えることを期待しているよ」

「ラリーのキャラクターという点では、ポーランドとエストニアの要素が少し混ざったような、ハイスピードなラリーになるだろう。きっと非常に迫力のある走りが見られるだろうし、ステージ上では接戦が繰り広げられるはずだ」

「自分が最後にラトビアを走ったのは7年前であり、その時の経験はあまり役に立たないと思うので、新しいラリーに臨む時のように準備を進めるつもりだ」

「ポーランドは、不思議な状況で出場したにも関わらずうまく行ったので、その良い流れを保ち、より入念な準備をして臨み、良い仕事ができることを期待しているよ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラトビアに戻れることを嬉しく思います。前回ラトビアで走った時の最大の思い出は、おそらく自分のキャリアのなかで最大のクラッシュです」

「ヨーロッパでラリーを始めた時のもっとも初期の出来事なので、かなり昔のことですし、今とは状況も全く違いました。自分を含め、ほとんどのドライバーにとって、今回は完全に新しいラリーになると思うので、今回は週末に向けて高い目標を設定するつもりです」

「ポーランド同様、ラトビアも高速ラリーになるはずなので、ポーランドで得たポジティブな要素をラトビアでも活かしたいと思っています。事前にできる限りの準備をして、チームとともに改善点を探り、ラトビアではより良い結果が得られることを期待しています」

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