「第81回ベネチア国際映画祭」ラインナップに北野武監督『Broken Rage』、黒沢清監督『Cloud』

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2024年07月24日 01:37  ORICON NEWS

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北野武監督(C)ORICON NewS inc.
 カンヌ、ベルリンと並び世界三大映画祭のひとつであり、もっとも歴史あるベネチア国際映画祭は現地時間23日、8月28日から9月7日まで開催される「第81回ベネチア国際映画祭」のラインナップを発表。日本からは、北野武監督の新作『Broken Rage』と黒沢清監督のサスペンス・スリラー映画『Cloud クラウド』がアウト・オブ・コンペティション部門で上映される。

【画像】映画『Cloud クラウド』解禁となった場面写真

 北野監督は、ベネチア国際映画祭とは深い縁があり、1997年(第54回)に『HANA-BI』で日本作品としては40年ぶりとなる金獅子賞(最高賞)、『座頭市』(2003年・第60回)で監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。昨年は「第76回カンヌ国際映画祭」で『首』のワールドプレミアを飾り、大きな話題を集めた。

 新作『Broken Rage』は、上映時間62分の中編作品で、ビートたけし、浅野忠信、大森南朋が出演している。

 『Cloud クラウド』は、菅田将暉が主演を務めるサスペンス・スリラーで、ベネチアで初公開(ワールドプレミア)される。黒沢監督もベネチアの常連で、『大いなる幻影 Barren Illusion』(1999年)、『叫』(2006年)、『贖罪』(12年)、『スパイの妻』(20年)に続く5度目の選出となり、『スパイの妻』では銀獅子賞(監督賞)を受賞。菅田にとっては、自身の主演作が初めて世界三大映画祭で上映されることになった。

 新しい映画表現の潮流を感じさせる新鮮で革新的な作品で構成されるオリゾンティ・コンペティション部門には、空音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』が選出。空監督は昨年もコンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』(アウト・オブ・コンペティション部門)で同映画祭に参加しており、2年連続2度目の参加となる。

 今回のオープニングを飾るのは、ティム・バートン監督の1988年のヒットコメディホラーの続編『ビートルジュース ビートルジュース』(アウト・オブ・コンペティション部門)。クロージングは、イタリアのプピ・アヴァティプ監督作『L'Orto Americano』(アウト・オブ・コンペティション部門)。

 2019年「第76回」で金獅子賞に輝いた『ジョーカー』の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が再びコンペティション部門で金獅子賞を狙う。

 北野監督&黒沢監督の作品と同じアウト・オブ・コンペティション部門では、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーがダブル主演するアクションドラマ『ウルフズ』、アンジェリーナ・ジョリーが有名なオペラ歌手マリア・カラスを演じるパブロ・ラライン監督の新作伝記映画『マリア』などが上映される。

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