パチスロの傑作台といえば? 『初代ゴッド』から『月花雷鳴』まで……改めて歴史を振り返る

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2024年08月03日 06:20  キャリコネニュース

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うおお、7月はパチンコホールに3回も行ってしまい、5万円も負けてしまった。あんまりだと思うが、まあ行くのが悪いのだ。

笑えないことに、これで5か月連続赤字となり、今年の収支は8月1日時点でマイナス30万円だ。爆笑オンエアバトルなら満点大笑いしているところだがこれは現実。電気代とか払うもの払って、1週間後に入る小さな原稿報酬をゲトるまで、9,000円しか手元にない。

貯金も、マジで困った時に使うもの以外は一銭も、ない。そんな金があったらパチスロするかプラモ買うか怪獣人形買うか酒飲んでるよ。

でもまあ、こういうときはパチスロの話を敢えてやって、自分を戒め、律することも大事なのでパチスロの話をやるぞ! 今日のテーマは傑作台である。パチスロで傑作と呼べる機種はそう多くない。いつの時代も、リリースされるマシンの大半は、クソ台だというのがパチスロ業界。そんな中、燦然と輝くマシンもあるにはあったので、ちょっとそういう台の話をしてみよう。(文:松本ミゾレ)

4号機時代の傑作といえば、『初代北斗』だが…

せっかくなので今回は、4号機時代と5号機時代、それぞれに項目を設けて別々に語っていきたい。まずは4号機の頃から。この4号機区分機種が設置されていたのは1992年か2007年までのことで、結構長い間続いた

この時代は俗にパチスロ黄金時代なんて言われるが、射幸性が高すぎたため、消費者金融に借金をしてでも打って破滅した人も多かった。現在ではほとんど聞かない話になったが、4号機時代にはパチスロが原因での自殺者の話題はどの地域でも当たり前にあった。

実際、自殺者が出たホールがしばらく臨時休業するという事態を目撃することも多く、それだけ当時は誰でもポンポン借金して打っていた時代だったとも言える。

そんな時代の筆頭傑作マシンと言えば、合計で20万台以上を売り上げた『パチスロ北斗の拳』だろう。現在でもそのゲーム性を踏襲したリメイクマシンがスマスロで導入されているが、当時この機種がきっかけでホールデビューした人も多かった。

他にも色んな4号機時代の傑作は存在する。5ちゃんねるの「パチスロ史上最高傑作ってなんだかんだこの台よな?」というスレッドにも、いくつか候補があがっているので、ちょっと引用してみたい。

「初代ミリオンゴッド、初代北斗の拳、初代吉宗。このどれかだろ」
「5リール初代巨人の星。リプレイがあんなにワクワクする台ないで」
「初代北斗っていうかその頃のパチ屋がおもろかったな」
「スーパービンゴで残りATのデジタル表示が100から099になったときの脳汁よ」
「初代猪木は面白かったな、ATは猪木か獣王が抜けて面白かった」

もう20年以上前の機種の話とかなので、これらを書き込んだ人たちはどんなに若くても38歳とかその辺だろう。もっと上の年齢の人も当時打っていたから、本当にジジイが書き込んでいるのかもしれない。

僕はビンゴやゴッドといった一撃のリターンが大きい機種は怖くて触れず、『巨人の星』とか、割とマイルドな台ばかり打っていた。あれホント面白い。設定が入ってるかどうかはリプ3からの特訓突入頻度で分かるし。分かる頃には既に勝敗も決してるんだけど。

あと、藤商事の『サンダーバード3』とかね。どっちもリプレイ連が重要なマシン。それから『モグモグ風林火山』っていう、もぐらが全国のライバルもぐらと戦って全国制覇を目指す台。可愛い絵柄に見合わない連チャン性があって、初めて万枚出したのも後継機の『真モグモグ風林火山』だった。

その万枚出したお金でじいちゃんにマッサージチェア買ったら、翌月死んだんだよね。遅すぎた祖父孝行……。

初代『ミリオンゴッド』なんて本当にうかうか手出しできなかったけど、働き始めた頃に同僚の野田くんが60万円勝ったと報告してきたときには度肝を抜かれた。3万枚相当の出玉を吐き出すなんて物凄いスペックだし。でもこのゴッドは、実に多くの人を破滅させた悪魔のマシンなんだよね。

5号機にも傑作は多かった。しかし射幸性を煽り過ぎて自滅したパチスロ業界

続いて、同一スレッドから5号機時代の傑作としてあがっていた機種についての書き込みを引用したい。ちなみに5号機の時代は2005年から2022年までとなっており、4号機ほどではないにせよそこそこ長かった。

5号機はまさに4号機のダウングレード版から始まった。4号機時代終盤、高射幸性がお上の逆鱗に触れて出玉性能を大幅に縮小せざるを得なかったのだ。しかし2005年当初はまだ4号機が残っていたので、ほとんど見向きもされなかった。5号機が注目されるようになったのは、あくまで4号機が全撤去されてからのことである。

ちなみに5号機初期には『エヴァンゲリオン』のパチスロが早速登場し、機械割も高かったようだけど、僕は「こんなんオタクが打つ台やで!」と敬遠していた。オタクなのに。

しかしこの5号機も終末期に入るとまたしても高射幸性機種ばかりが人気になり、各メーカーも競ってハイリスクマシンばかり開発するようになる。歴史は繰り返すのだ。

「5号機リノな? スロットのセンスが詰め込まれてる」
「5号機ディスクアップじゃいかんのか?」
「Aタイプ偽物語だよね」
「色々打ってきたけど個人的にはバジリスク2だわ。高設定の機械割の高さは勿論としてARTと通常のバランスがええわ」

あと、スレッドを立てた人物は『パチスロモンスターハンター月下雷鳴』を推していた。わかる。あのATは本当に面白かった。ベルで味方攻撃、リプレイで敵が攻撃。ベルが連続するほど攻撃頻度が上がるって仕組みね。後々、このシステムを真似た佳作マシンもいくつか登場するほどには影響力があった。

通常時はマジで一つも面白くないけど、ATの自力感だけはガチ。自力でどうにかしてモンスターを倒しさえすれば連チャンするので、実質的にはヒキ次第でどこまででも伸ばすことができる。その代わり、戦うメンバーの相性もあったり、そもそもベルが引けないと何もできなかったりでままならないことも多いけど。後続シリーズは軒並みしょうもない出来の劣化版だらけになったのが解せない……。

そして現在は6号機時代になり、これも当初こそ射幸性を著しく落としたマシンだらけで健全だった。これはもう本当に、5号機登場初期レベルまで抑えられていたんだけど、数年もしないうちにスマスロが登場し、今は再びメーカーも、お上の裁きを受けるまでチキンレースをしている状況である。不景気なのでそもそもそのレースに参加できるメーカーもかなり減ったけれど。

どこまで行っても射幸性の高いマシンばかりもてはやされるってのは、やっぱりパチスロが遊技でもなんでもない、ただの賭博だからなんだろうね。

ちなみに松本の8月の予定ですが、中旬にまとまったギャラが入るので、そのお金で、なんと、6万するゴジラのフィギュアを買います! パチスロは「行けたら行くね」状態です。きっと2、3回は行くし、そんでまた5万ぐらい負けるんだろうけど。

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