岸田文雄首相は28日、台風10号の接近を受け、関係省庁に対して避難支援などの事前対策に万全を期すよう指示した。大雨・暴風や河川の状況、避難に関する適時・的確な情報提供も求めた。
首相は浸水や土砂崩れが想定される地域に関し、住民を確実に避難させる必要があると強調。被害発生時には状況を迅速に把握し、応急対策に全力で取り組むよう指示した。
政府は28日朝、首相官邸の危機管理センターに設置した情報連絡室を官邸対策室に格上げした。林芳正官房長官は記者会見で、「避難情報や気象情報に留意いただき、少しでも危険を感じればちゅうちょせず、早め早めに自らの命を守る行動を取ってほしい」と国民に呼び掛けた。