エンツォ・マレスカ新監督の下での躍進を期すチェルシーは、今夏の移籍市場で戦力拡充に奔走。ここまでイングランド人DFトシン・アダラビオヨや同MFキアナン・デューズバリー・ホール、ポルトガル代表FWペドロ・ネト、同FWジョアン・フェリックスら実に11人の新戦力をスカッドに加えている。
そんな同クラブは一線級のストライカーの獲得も検討している。ナポリ所属のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンを獲得候補に据えているものの、移籍金額や選手側の年俸要求をめぐり交渉は難航。そこで、“代替案”としてトニーへの関心を再び強めているようだ。チェルシーは同選手のプレミアリーグでの実績に加え、現行契約が来夏で満了となることや、オシムヘンよりも低コストでの獲得が見込めることを考慮し、移籍市場最終盤でのオファーを検討しているという。
現在28歳のトニーは地元のノーサンプトン・タウンでキャリアをスタートさせると、2015年夏にニューカッスルへ完全移籍。しかし、主力に定着することはできず、複数回のレンタルやピーターバラへの移籍を経て、2020年9月にブレントフォードへ加入した。同クラブでは加入初年度にチャンピオンシップで31ゴールを挙げて得点王に輝くなど、前線の主軸として大活躍。ここまで公式戦通算141試合に出場し72ゴール23アシストをマークしている。
トニーについては今夏に複数クラブからの関心が明らかになり、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・アハリは既に巨額のオファーを提示したとも報じられている。なお、今シーズンのプレミアリーグでは去就が不透明なこともあってか、開幕から2試合連続でベンチ外に。ブレントフォードは仮に同選手を放出する場合、移籍金として5000万ポンド（約96億円）程度を要求しているようだ。
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