ロッテ・佐藤都志也「後半戦になればなるほど負けられない」プレッシャーと戦いながら攻守に存在感

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2024年08月31日 09:04  ベースボールキング

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ロッテ・佐藤都志也 (C)Kyodo News
○ ロッテ 6 − 2 ソフトバンク ●
<22回戦・ZOZOマリンスタジアム>

 ロッテの佐藤都志也が30日のソフトバンク戦、8月24日のオリックス戦以来となる複数安打をマークした。

 『7番・捕手』で先発出場した佐藤は0−0の2回二死走者なしで迎えた第1打席、ソフトバンク先発・有原航平が1ボール1ストライクから投じた3球目の外角のカットボールを打ち返し三塁内野安打で出塁。続く安田尚憲のセンターオーバーの当たりで一塁からスピードを緩めることなく先制のホームを踏んだ。

 5−0の5回一死二塁の第3打席は、有原が投じた初球のスライダーをライト前に運びチャンスを広げた。

 守っても先発・佐々木朗希を変化球主体の投球で7回を無失点に抑える好リード。佐々木朗希の7勝目にバットと守備で貢献した。

◆ 現在の打撃の状態は?

 プロ入団から“打てる捕手”を目標に掲げる佐藤は今季ここまで95試合に出場して、打率はリーグ3位の.288、守ってもチーム最多の81試合でスタメンマスクを被る。捕手で出場しない日には、キャッチャーミットをファーストミットに代え、一塁でも出場する。

 今季は開幕から出ずっぱりで充実したシーズンを送っているように見えるが、本人は「前半戦はいいなと思ったんですけど、後半戦になればなるほど負けられない試合がかかってくる。充実しているというよりも、しんどいなという感じがあります」と話す。勝敗に直結する捕手というポジション柄、プレッシャーも「それは少なからずあると思います」と口にした。

 次の試合に迎えるため、振り返る時間も長くなる。「それはもちろん、負けた試合は特にそうですし、勝っている試合はあとからもう1回反省できますけど、負けている試合は反省しても戻ってこない。失敗しないように考えて常にやっています」。

 捕手という考えること、やることの多いポジションの中で開幕から3割近い打率を残しているのは立派。ただ本人は「今はダメです。ダメなのでなんともいえないです」と納得がいっていない。佐藤がそう話すように7月は月間打率.347だったが、8月はここまで月間打率.221。

 4月の月間打率.378から5月は月間打率が.224に下がったが、6月2日の取材で「徐々に落ちてはいますけど、本当自分の頭でやりたいことと体の一致が今できていない状態。やりたいことをできていない体の状態というのもあると思うので、そこをなんとか早く一致させられるようにしたい」と話し、その時は体のキレが落ちていると思いランニングの量を増やすなどして再び状態を上げた。

 8月の月間打率が上がらないのも頭で考えていることを体で体現することができていないからなのだろうかーー。

 「今はまた違う、わからなくなってしまっている。わからなくなっているので」と、自分の状態を取り戻すために、試行錯誤をしているようだ。

 ここからチームとして上を目指していくためには、佐藤の攻守の活躍は必要不可欠。「打って、守ってという感じですね」。打撃の状態を1日も早く本来の形を取り戻し、残り24試合、最後まで攻守に引っ張っていってほしい。

取材・文=岩下雄太

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