第17回は“京都編”、ご当地インスタントラーメン食べ比べ!

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2024年09月08日 11:01  BCN+R

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京都のご当地インスタントラーメンを試す
 日本各地のご当地インスタントラーメンを取り寄せ、少しでも旅行気分を味わってみようというこの企画。今回は古い歴史と美しい街並み、グルメでも人気の高い京都が主役。うどんの名店として知られる老舗店の2品を食べ比べて、その魅力をお伝えしよう。

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●優しい味わいが京都らしいカレーラーメン

 まずいただいたのは、1969年創業のカレーうどん専門店「味味香」が監修するこちら。屋台から始まり京都の街で愛され続けた味わいが、どのようにラーメンに活かされているか楽しみだ。

 作り方はよくあるインスタントラーメンと同様で、お湯が沸騰した鍋に乾麺を入れ、3分程度茹でた後に調味料を加えると完成。夏にふさわしいスパイシーな香りが立ち込め、食欲は早くもマックス状態だ。

 スープからいただいてみると、「ほうほう、カレー味がガツっとくるかと思いきや魚介の香りが主張して、じんわり上手い!」。遅れてやってくるカレーのスパイスにも優しさがあり、これぞ「はんなり」したカレーうどんという佇まいだ。

 お次は、素麺に近い極細の麺をツルツルいただくと、鰹の風味がさらに深まり、和の感覚を強調する。もちろんカレーの味わいもしっかり残り、食べ応えも充分。

 小分けした袋に入っている「やまつ辻田の一味唐がらし」を全て加えるとスパイシーさが急増し、カレー気分が一気に高まるので味変としても満点の完成度だ。

総評

ご当地感 ★★★★☆

汁の個性 ★★★★☆

麺の個性 ★★★★☆

お土産度 ★★★★★

合計 17ポイント

 京都で古くから愛されている味わいであることや、カレーラーメンとして珍しいくらい和風出汁であることから全体的に高ポイントをマーク。さらに上質な佇まいと好き嫌いのない安定した味わいによって、お土産度は星五つ。ただ、かなりの高ポイントかと思いきや、どこか京都らしい上品な点数でまとまった。

●見た目がすでに個性派 渋みがポイントの抹茶麺

 お次にいただいたのは、先ほどと同じく「味味香」プロデュースの抹茶がベースというこちら。パッケージにはなかなか強烈な緑色の抹茶スープの姿。これがどれくらい再現されているのか気になるところだ。

 作り方は先ほどのカレーラーメンと同様なので割愛する。出来上がりの見た目、そして香りもかなり抹茶感高めだが、気になるお味の方は。

 それでは緑というより深緑の超個性派スープから恐る恐るいただいてみると、「ほえー、初めて体験する不思議な味だけど、なかなか美味どすえー!」。抹茶の独特な渋みと旨みが口に広がり、後味に醤油&魚介の香ばしさが残る、斬新ながら技ありのスープだ。

何度見ても見慣れない、

深緑色の抹茶スープ

 お次は極細麺をいただくと、抹茶スープとしっかり絡んで、不思議な味だが旨みがより膨らんでいく。抹茶の旨味成分が和風出汁や細麺と高相性で、しっかりと研究されていることがうかがえる一品だ。

 そして、こちらにも封入されている一味唐がらしを全てふりかけると、渋い味わいに辛味のパンチ力が加わり、軽くパニック状態。抹茶、和風出汁、ブランド唐菓子と、京都のうまいもんが次々に押し寄せ、お腹も胸もいっぱいになった。

総評

ご当地感 ★★★★★

汁の個性 ★★★★★

麺の個性 ★★★★☆

お土産度 ★★★☆☆

合計 17ポイント

 抹茶がベースということで、ご当地感と汁の個性はバリバリマックス。極細麺もなかなか個性的で星四つを獲得した。が、個性が強すぎて万人が好む味わいではないことからお土産度は伸び悩み、合計ポイントは落ち着いた点数。それでも17点の高得点。

●何とも絶妙な結末に……

 かたやお土産度がマックスの星五つ、かたやお土産度が低めの星三つ。しかし両方とも合計が17ポイントという、何とも絶妙な結末に。一般的なラーメンとは違う個性派ぞろいなだけに、今回はジャッジが難しかった。なお、次回は大阪、奈良、和歌山が一気に登場する。(エフェクト・山葉のぶゆき)

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