韓国、本気だ…! サイコキラーに運命を狂わされたある男の物語Netflixミステリー『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』【カウチポテトのお供】

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2024年09月13日 23:10  Pouch[ポーチ]

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たまたま偶然、その場に居合わせただけ。たったそれだけなのに、知らず知らずのうちに思いもよらないトラブルに巻き込まれちゃったら ……どうする?

今回ご紹介するのは、サイコキラーに運命を狂わされたある男の物語です。交錯する過去と現在、2つの時間軸が交わった瞬間に浮かび上がる驚愕の真実とは!?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix韓国ドラマ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

2021年のある夏の日、深い森の奥で貸別荘を営む男のもとに、謎めいた女・ソンアがやってきます。

ソンアは小さな男の子・シヒョンを連れていましたが、どうやらふたりは親子ではないよう。そして彼らが去ったあと、部屋に入った男は、シヒョンが殺された痕跡を発見してしまうのです。

場面は変わって2001年、湖畔でモーテルを経営する男にとんでもない悲劇が降りかかります。たまたま部屋を貸した男が凶悪な連続殺人犯であった上に、モーテルが凄惨な事件現場となり果ててしまったのです。

時を超えて起こった2つの殺人事件。双方に関係はあるのか、はたまたないのかーーー。

【ココが見どころ!】

<その1:よくあるサイコスリラーと思うなかれ>

常軌を逸した殺人が起こり、たまたま居合わせた人々が不幸な目に遭う。

そういったお話は世の中にごまんとあるので、一見すると、よくあるサイコスリラーのようにも思えます。でもね、全然「よくあるサイコスリラー」ではないんですよ。

本作の柱となるのは、2021年の事件と2001年の事件です。この2つの時間軸が複雑に絡み合いながら進行することで、謎はさらに深まっていきます。

<その2:しかもミスリードあり…先が気になりすぎて一気見必至>

過去と現在が交錯する本作。交わりそうで交わらない、2つの物語を見守るうちに、心の中にさまざまな仮説が生まれるはずです。

過去と現在に登場するAとBは同一人物ではないのか。キーパーソンであるCの真の目的はなんなのか……などなど。

けれど、その仮設のほとんどがミスリードによるものなので、真相を知ったとき驚くはず。ずっと伏線だと思っていたものが、実はそうではなかったりと、肩透かしを食らうこともあるので目が離せないんですよ。続きが気になりすぎてイッキ見不可避です。

<その3:謎の女を演じるコ・ミンシの狂気に拍手!!>

本作はとにかくキャストが豪華! 『モガディシュ 脱出までの14日間』のキム・ユンソクさん、『誘拐の日』のユン・ゲサンさん、『パラサイト 半地下の家族』のイ・ジョンウンさん、といった具合に、韓国を代表する俳優陣が名を連ねています。

その中でも圧巻の演技を見せていたのは、謎の女・ソンアを演じたコ・ミンシさん

物語が進むごと狂気的になっていき、なんの脈絡もなく料理に顔を突っ込んだり、気に食わないことがあると狂ったように大絶叫したりと、もはや手が付けられません。もはやドン引きしちゃうほどの見事なまでの狂いっぷり、ぜひ圧倒されてください。

【息をのむ映像美と原題に隠された意味】

1話あたり49分〜68分×全8話で構成されている本作。

息をもつかせぬ怒涛の展開、2転3転していくストーリーもさることながら、映像美も必見。山も、緑も、プールも、殺人犯が佇むシーンでさえも、すべての瞬間が息をのむほどに美しいのです。

また、原題である『The Flog(カエル)』が意味するところの、「運悪く石に当たったカエル=事件に巻き込まれた人々」についても思いを馳せてみてください。

登場人物について個々に掘り下げていくごと、タチの悪い犯罪者もまた、カエルのひとりだったのかもしれないと思えてくるかもしれません。

■今回ご紹介した作品

『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』(原題:The Flog)
2024年8月23日からNetflixで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:limhyoseon

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