マークシート試験に適したシャーペンが登場 トンボ鉛筆が開発、特徴は?

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2024年09月19日 15:11  ITmedia ビジネスオンライン

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トンボ鉛筆、マークシート試験に最適なシャーペンを発売

●プロダクトInsights


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日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。


 トンボ鉛筆(東京都北区)は9月25日、マークシートの記入に最適なシャープペンシル「モノワーク」「モノワーク 限定色フルブラック」およびシャープ芯「モノワーク用 HB/B」(8本入り)を発売する。


 モノワークのカラーラインアップは、モノカラー、スモーク、ホワイト、グリーン、ピンクの5色。希望小売価格はモノワークが594円、モノワーク 限定色フルブラックが792円、モノワーク用 HB/Bが220円。


●マークシート受験を応援する


 同社が2020年8月に実施した「マークシート試験と筆記具に関する調査」によると、1年以内にマークシート試験を受験した2312人のうち57.2%が試験時のマーク欄塗りつぶしにシャープペンシルを使用していた。


 マークシート試験用の筆記具を選ぶ際に重視するのは「濃く、はっきりとマークできること」「短時間で素早くマークできること」「間違えたときに消しゴムできれいに簡単に消せること」などが上位となった。


 こうした結果を踏まえ、同社では発売中の「マークシート用鉛筆/同無地鉛筆」と併売し、新商品の発売を決定したという。


●マークシートを“濃くはっきりと塗りつぶせる”


 モノワークは、太さ1.3ミリ芯のシャープペンシル。同社の実験によると、0.5ミリ芯と比較して1.33倍速くマークシートを塗りつぶせるという。軸の太さは直径11.5ミリで、筆圧がかかりやすく、濃くムラなく解答欄をマークできるようにした。


 グリップ部は長さ40ミリのノンスリップラバーグリップを加工することで、手脂に滑りにくくなっている。グリップの中央は細くすることで、筆圧がかかりやすくした。


 ペンの先端は、ガイドパイプを加工することで解答欄周りを明るくし、見通しが良くなっている。素材は金属のため、ガタつきやブレが生じないという。


 本体には予備として、直径5.3ミリの繰り出し式消しゴムを搭載。同社では太芯で消しゴム付の特性を備えていることから「アイデアスケッチ、風景スケッチ、スポーツのスコアペン、速記用ペンなど、普段使いのシャープペンシルとしても適している」としている。


 シャープ芯のモノワーク用 HB/Bは、マークが正しく読取装置に読み取られ、芯折れしにくく、きれいに訂正できる新配合のシャープ芯となる。


 大手光学式マーク読取装置メーカーによる試験では「読取精度99.99%」の評価を獲得。この読み取り精度は、同社の「マークシート用鉛筆」と同じだという。


 シャープ芯の折れにくさを測る強度は、同社の0.5ミリ芯(HB)と比較して約3.7倍。万一、シャープペンシルを床に落下させるなどして芯が折れた場合も、芯出しして筆記に戻れるとしている。



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