新海誠監督「秒速５センチメートル」実写映画化　SixTONES松村北斗単独初主演「敬意を胸に」

大ヒット映画「君の名は。」などで知られる新海誠監督が手がけた07年公開のアニメーション映画「秒速5センチメートル」の実写映画化が決まり、SixTONES松村北斗（29）の主演で来秋公開されることが21日、分かった。

新海監督のアニメ作品が実写化され公開されるのは初めて。

松村は主人公の遠野貴樹（とおの・たかき）を演じる。小学生の頃に出会った転校生と心を通わせた日々、種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞（へいそく）感と焦燥感を抱える青年期の、18年間にわたる人生の旅を描く。原作アニメ映画は63分だったが、実写化は約2時間の長編映画として製作される。

新海監督は「奥山由之監督をはじめ若く熱心なチームが再び『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることにとても興奮しています」とコメント。22年公開の新海監督の映画「すずめの戸締まり」に声優として出演した松村について「最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演を務めてもらえることにも、人生の不思議さを感じます。どうか、皆さんの今でしか作れない映画にしてください」とエールを送った。

映画単独初主演となる松村は「未熟な僕が参加するのか、と1歩踏み出せないでいました。しかし奥山監督はじめ製作陣の原作への憧れと愛。そして新海さんの『北斗くんで見たいですね』というお言葉が、このチームで挑戦する理由をくれました」と告白した。「原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます」と誓った。