祖父が亡くなり、前妻の子が相続の手続きをするなか、祖父の財産のあまりの少なさに驚き、後妻である祖母宅に祖父の財産が残っているのでは、と考え電話してきたと言います。祖父の手帳に祖母宅の電話番号が書いてあったようです。
祖母は幼い頃から私をかわいがってくれて、何かあるごとにお祝い金や習いごとの費用なども負担してくれました。そんなおばあちゃんの力になりたいと思い、私は母と一緒に祖母のお世話をしているのです。そんな祖母の過去に私が知らない事情があるだなんて、信じられません。
思いもよらない事態に、なんだかイヤな予感しかしません。施設を訪問するたびに朗らかに笑う祖母からは想像できない、隠された秘密があるのかもしれません。
母も私も祖母にずっとだまされつづけていたのでしょうか? 真実を知りたいけど知りたくない、そんな気分です。
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【第2話】へ続く。
原案・編集部 脚本・rollingdell 作画・春野さくら 編集・塚田萌