歌手和田アキ子(74)は22日、MCを務めるTBS系「アッコにおまかせ!」(日曜午前11時45分)に出演し、兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる疑惑告発文書問題で、県議会が19日に全会派が共同提出した知事不信任決議を全会一致で可決した後の斎藤知事の反応について、私見を述べた。
全会一致での不信任可決という異例の事態を受けても、感情を表に出すこともなく淡々と取材に応じた斎藤知事について、和田は「いろんな意味で、メンタルすごいですね。いろんな意味で」と評した。「県政に深刻な停滞と混乱をもたらした政治的責任は免れない」として、県議会が「NO」を一致して突きつけた形になったが、斎藤知事は、指摘されているさまざまな問題に関して責任を認めるのか、という記者の問いかけに「法的にも、今も私は変わりなく問題ない面があると考えている」とした上で「(不信任の全会一致可決の)結果をもって、私に責任がある。結果責任は重いと考えている」と述べた。
和田はこのコメントについて「『結果責任としては重い』というか…。なんか、ちょっと靴の裏から足をかいているような。なんか、ちょっと、認めているのか認めてへんのか分からへん」と、発言の真意をはかりかねるように評した。
「私に責任はあるけど、法的に問題がない面があると考えています、と。この人のメンタル、本当に強いですよね」と、ゲストの菊池幸夫弁護士に語りかけた。菊池弁護士も「これだけ四面楚歌(そか)の状況で、まだ自分は法的にも正しいということをここでおっしゃるというのは、よほど自信がおありになるのだろう。ご自身なりの法解釈なり、なんなりということだと思いますが」としながらも「ただ、いくら自信があるといっても、これだけ不信任を突きつけられ、私には正しい面があると、辞職もしないというのは、相当精神的に強固なものがおありだと思う」と述べた。
斎藤知事は、辞職するか10日以内に議会を解散しなければ失職する。和田は近く、結論を出すことになる斎藤知事の今後の展開について「簡単に言うたら、はよ決めてよと。県民、県政が動いていないというのだから。知事は改革をして進めてきはったのなら、今が決めどきですよ」と述べ、早期の決断を求めた。
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