【宝塚】星組トップ娘役舞空瞳、本拠地に別れ「痛いぐらい愛がいっぱい」と感謝

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2024年09月22日 17:42  日刊スポーツ

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正装はかまで退団あいさつを終えた星組トップ娘役舞空瞳(左から4人目)と、トップ礼真琴(中央)

宝塚歌劇団の星組トップ娘役、舞空瞳が22日夕、兵庫・宝塚大劇場での退団公演「政界コメディ『記憶にございません!』」「カルナバル・ファンタジア『Tiara Azul−Destino−(ティアラ・アスール ディスティーノ)』」千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。


本編終了後のサヨナラショーは、「ロミオとジュリエット」の「いつか UN JOUR」で幕開け。ピンクのドレスで単身、大階段に立ち、ソロで歌唱。続いて、星組トップ礼真琴が入り、2人でデュエットを披露した。


ダンサーの“トップ・コンビ”としてファンを魅了したコンビネーションを発揮。「めぐり会いは再び next generation」から「ミッドナイト・ガールフレンド」のソロも展開した。


最後はステージ中央で待つ礼のもとへ飛び込み、抱きついて約20分のサヨナラショーを終えた。


最後の大階段を下り、正装の緑のはかま姿であいさつ。舞空は「受験の日、宝塚大橋からこの宝塚大劇場に『どうか合格させてください』と頭を下げましたこと、今でも覚えています」と、宝塚音楽学校の受験時を振り返った。


卒業し、入団。初舞台には「不安や緊張もありましたが、まぶしいライトを浴びて、お客様の拍手や温かさに、自然と涙があふれたこと、すべて心に刻まれています」と感謝した。


隣のトップ礼に笑顔を向けつつ「自分の心の弱さ、もろさにもたくさん気づかされました。どんな時も尊敬する礼さんが、絶対に手を離さずに、ここまで導いてくださいました」。


客席を見渡すと「パッションあふれる星組の皆さま、スタッフのみなさん、応援してくださっお客様の支えがあったからこそ、私は『宝塚歌劇団が好き』。その思いでここまで来られたのだと思います」と、感無量といった表情で思いを伝えた。


舞空のあいさつを受け、トップ礼は「8月の半ば、真夏。猛暑に始まりましたこの公演。夏の暑さに負けない熱さで頑張りたい。その思いが強すぎたのか、9月の半ばも過ぎて、この暑さになりました」と笑わせ、舞空らも和ませた。


続けて「大きな笑い声、熱い拍手で盛り上げていただいたからこそ、私たちは元気にここへ立たせていただいております」と言い、「サヨナラショーで何倍にも輝きを増し、東京公演も駆け抜けて参ります」と約束した。


いったん幕が閉じた後、再び、ステージへ姿を見せると、舞空は感極まった表情で「朝から愛を感じすぎて、痛いぐらい愛がいっぱいで、今日この舞台を、皆さんと一緒に過ごせたことが、かけがえのない宝物になりました」。これに、礼が「痛かった? ごめんね、ありがと」と返し、客席をわかせていた。


舞空の退団公演は、東京宝塚劇場で10月19日に開幕。12月1日の東京千秋楽をもって、通算本拠地8作で退く。


◇  ◇  ◇


◆舞空瞳(まいそら・ひとみ)8月27日、横浜市生まれ。16年、102期の首席入団。花組に配属。17年「ハンナのお花屋さん」で、タイトルロールとなるハンナに抜てき。18年には明日海りお、柚香光で話題になった「ポーの一族」で、明日海演じる主人公の妹メリーベルを演じた。同年「MESSIAH」で新人公演初ヒロイン。「メランコリック・ジゴロ」で全国ツアー初ヒロインも務め、19年4月に星組へ組替え。同年10月14日付で、星組トップに就いた礼真琴に相手娘役として迎えられ、“首席入団トップ・コンビ”として注目された。

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