前回からの続き。私はユイナ(32歳)。夫のケイト(35歳)と息子のリツ(3歳)と3人で暮らしています。リツはこの頃激しい好き嫌いをするようになり、私は心底まいっています。しかもリツが食べずに残そうとすると、ふだんは温厚なケイトが何かのスイッチが入ったかのように激しく怒鳴りだすのです。悩んだ私は少し前、同じ市内にある実家へリツを連れて遊びに行きました。リツの好き嫌いについて相談すると、母は温かく励ましてくれて……。
「あなたも子どもの頃は、よく分からない理由で食べたり食べなかったりしていたわよ? 元気なら大丈夫!」大らかな母の言葉に安心しました。それと同時に「ちゃんとケイトと話をしなくちゃ」と背中を押されたような気持ちになったのです。
「でもさ、あなたは本当にそうしてほしかったの?」私がそう問いかけると、ケイトは長く考え込んだのち、声を絞り出すように謝ってきたのです。その後、ケイトは自分の感情をコントロールする努力をしてくれるようになりました。
ある日、ずっとイヤがっていた野菜入りのハンバーグをパクっと食べたリツ。ここではしゃぎすぎてはよくない気がする……と喜びを隠しながらケイトの方を見ると、ケイトも驚いたような様子で目を合わせ、優しく笑ってくれました。リツもきっと成長にともなって食事を楽しんだり、嫌いなものを食べられるようになったりしていくのでしょう。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・金のヒヨコ 編集・井伊テレ子