ペトルッチが完全制覇の3レース優勝。ブレガはラズガットリオグルとの差を13ポイントに接近/SBK第9戦イタリア

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2024年09月22日 23:50  AUTOSPORT web

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イタリアラウンドの3レースで優勝を飾ったペトルッチ
 スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦イタリアラウンドがクレモナ・サーキットで行われ、ダニロ・ペトルッチ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が3レース全てで優勝を飾った。


 イタリアラウンドは、前戦フランスラウンドで転倒、負傷したトプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が欠場し、代わってマーカス・ライターバーガーが参戦した。また、同じくジョナサン・レイ(パタ・プロメテオン・ヤマハ)も欠場で、ニコロ・カネパが代役参戦となった。

 レース1は気温24度、路面温度34度のドライコンディション。スーパーポールの結果により、ポールポジションはニッコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、2番グリッドはアンドレア・イアンノーネ(チーム・ゴーイレブン)、3番グリッドはダニロ・ペトルッチ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)というフロントロウとなった。アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は13番グリッドスタートである。

 ホールショットを奪ったのはブレガで、2番手にイアンノーネ、3番手には5番グリッドからスタートしたアンドレア・ロカテッリ(パタ・プロメテオン・ヤマハ)が続いていたが、2周目にペトルッチが3番手に浮上した。

 3周目、イアンノーネがブレガをとらえ、トップに立つ。さらに4周目、ペトルッチがブレガをかわし、2番手にポジションアップ。ペトルッチは、さらにイアンノーネに接近すると、5周目にトップに浮上した。トップがペトルッチ、2番手がイアンノーネ、3番手がブレガというオーダーとなる。

 3番手に後退したブレガの後方にはアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が迫り、アレックス・ロウズが3番手のポジションをねらう状況である。

 トップ争いが小康状態となっていた8周目、2番手を走行中だったイアンノーネが、7コーナーで転倒を喫する。この転倒によって、アレックス・ロウズが3番手に浮上した。しかしそのアレックス・ロウズも、11周目の7コーナーで転倒を喫した。

 アレックス・ロウズに代わって3番手に浮上したのはロカテッリだったが、ロカテッリにイケル・レクオーナ(チームHRC)が迫る。その後、12周目にレクオーナがロカテッリをとらえ、レクオーナが3番手に浮上した。

 レースは中盤に入っていたが、13番手からスタートしたバウティスタが、この段階で4番手にまで浮上していた。そして16周目、レクオーナをオーバーテイクして3番手にポジションを上げる。前を走る2番手のブレガとは、4秒以上の差がある状況である。

 しかし、残り6周で赤旗が提示された。23周の周回数の3分の2を完了していたため、レースはこの時点で終了となった。

 この結果、ペトルッチが優勝を飾った。これが、ペトルッチにとってSBKでの初優勝である。また、ペトルッチはこの優勝により、SBK、MotoGP、モトアメリカ、ダカールラリーで優勝した史上初のライダーとなった。

 2位はブレガ、3位はバウティスタが獲得した。4位はレクオーナ、5位にはアクセル・バッサーニ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が入った。

■レース2:ペトルッチが3レースで優勝
 スーパーポール・レースはペトルッチが優勝。2位はアレックス・ロウズ、3位はイアンノーネが獲得した。

 レース2は気温28度、路面温度35度のドライコンディション。スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションはペトルッチ、2番グリッドはアレックス・ロウズ、3番グリッドはイアンノーネとなった。ブレガは2列目4番手、バウティスタは6番手からのスタートである。

 このレースでも好スタートを切ったペトルッチがトップに立ち、2番手にイアンノーネ、3番手にブレガが続く。バウティスタは5番手に浮上。その後、ブレガが2番手にポジションを上げ、イアンノーネは3番手に後退した。

 トップに立ったペトルッチは、じりじりとブレガとの差を広げていく。さらに4番手にポジションを上げていたバウティスタは、イアンノーネをかわして3番手に浮上した。トップはペトルッチ、2番手がブレガ、3番手がバウティスタというトップ3となる。

 バウティスタは周回ごとにチームメイトであるブレガとの差を縮める。残り5周にはブレガの背に迫り、2番手を射程圏内とした。そして残り3周、ついにブレガをオーバーテイク。バウティスタが2番手に浮上した。

 ペトルッチはトップを譲ることなく優勝を飾り、イタリアラウンドの3レース全てを制した。これは、インディペンデントチームのライダーとしては初の快挙である。

 2位はバウティスタ、3位はブレガが獲得し、レース1に続きドゥカティが表彰台を独占。この結果、チャンピオンシップのランキングトップで今大会を欠場したラズガットリオグルと、ランキング2番手のブレガとの差は13ポイントに縮まった。

 4位はギャレット・ガーロフ(ボノーヴォ・アクションBMW)、5位はアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が獲得している。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でアドリアン・ウエルタス(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝を飾った。2位はステファノ・マンジ(パタ・ヤマハ・テンケイト・レーシング)、3位はヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が獲得。鳥羽海渡(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ)は転倒リタイアだった。

 レース2はマンジが優勝し、ウエルタスが2位、トーマス・ブース-アモス(PTR Triumph)が3位を獲得した。鳥羽はこのレースでもクラッシュを喫し、レースに復帰して27位だった。

 女性サーキット・レーシング世界選手権(WCR)のレース1は、残り6周でライダーのクラッシュにより赤旗中断。レースは残り5周で再開され、マリア・エレーラ(クリント・フォワード・レーシング・チーム)が優勝し、2位はサラ・サンチェス(511 Terra&Vitaレーシング・チーム)、3位はアナ・カラスコ(エヴァンブロス・レーシング・ヤマハ・チーム)が獲得している。

 レース2では最終ラップまでエレーラ、カラスコ、ロベルタ・ポンツィアーニ(ヤマハ・Motoxracing WCRチーム)、サンチェスによる激しいトップ争いが展開されたが、11コーナーでエレーラとサンチェスが接触し、二人が転倒。レースはカラスコが優勝し、2位はポンツィアーニ、3位はテイラ・レルフ(TAYCO・モータースポーツ)が獲得した。

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