トモヤたちの滞在中、夫はさりげなく窓を開けて換気していました。けれど本人たちは自分がまとうニオイに気づいていないのでしょう。家じゅうに強い香りを振りまいていき……。息子家族が帰っていった後、私は夫とため息をつきます。
以前私はトモヤにこっそり「柔軟剤の香りが強い」という話をしたことがあります。けれどトモヤは気にもしていない様子でした。サクラさんに伝えたら気を悪くされそうで、とてもじゃないけれど言えません。ニオイがキツいだなんて……。
最後に息子家族の家へ遊びにいったのは、コウくんが産まれた3年ほど前になります。そのときは柔軟剤の香りなんてまったく感じませんでした。強いニオイをまとうようになったのはここ最近のこと。今ではきっと家じゅうこのニオイなんだろうなと想像できます。
もちろん家に遊びにきてくれるのは嬉しいのです。けれどカワイイ孫を抱きしめると、何よりもニオイが気になってしまうのが悩ましいところ。ニオイに関する指摘って、誰に対してもしにくいですよね……。汗臭さや生乾き臭とはまた違う、これほど強い香りに悩まされるとは思いもしませんでした。
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原案・編集部 脚本・煮たまご 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子