◆ 「矢野が広島の中心選手になったら強くなるだろうな」
22日、バンテリンドームで行われた中日対広島の一戦。矢野雅哉の第3打席で珍記録が生まれた。相手投手の涌井秀章に1打席22球を投げさせ、NPBの1打席での最多投球数の記録を更新した。
6回、1点ビハインド走者なしの場面。矢野が見逃しのストライクとファウルの2球で追い込まれるも、ボール、ファウル、ボールと見極めそこから7連続ファウルで粘りを見せる。一球ボールを挟みさらに8連続ファウル。計17球をファウルにした矢野は、最後に内角に外れた球を見極め四球を勝ち取った。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では矢野の新記録が話題に。解説者を務めた高木豊氏は「矢野はAクラスを懸けて戦っている姿というのは本当に好感がもてる。その中でこういう打席を見せてくれる。矢野が広島の中心選手になったら強くなるだろうなってそう感じる選手ですね」と記録を作るほど粘った矢野を称えつつ、今後に期待を寄せた。
番組では投手の涌井にも注目が集まった。番組MCを務め、投手として活躍した岩本勉氏は「涌井もすごいよね。22球は四球なしでは…(ここまで)ストライクゾーンに投げるのは難しい」と称賛した。
解説者を務め、同じく投手として活躍した齊藤明雄氏は「打たせていっているんだけどファウルになってしまう。(投手心理としては)いいかげん前に飛ばせよと思ってしまう」と、投手視点ならではのコメントも見受けられた。
なお、これまでの1打席で投げさせた投球数の最多は明石健志(ソフトバンク)らが記録した19球であり、一気に3球も更新することとなった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』