【宝塚】礼真琴、退団は柚香と月城には「直接」 次期雪トップ朝美絢には「残せるものはすべて」

0

2024年09月24日 12:43  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

退団会見で、笑みも浮かべて思い出を語る星組トップ礼真琴(撮影・石井愛子)

来年8月10日付での宝塚歌劇団退団を発表した星組トップ礼真琴が24日、大阪市内で会見を開き、コロナ禍も明けて、ファンとのふれあいが戻る中で、劇団110周年イヤーを機に卒業する決意を固めた思いを明かした。


礼は、19年10月に星組トップに就き、相手娘役に舞空瞳を迎えた。22日に舞空の退団公演「記憶にございません!」「Tiara Azul −Destino−」の宝塚大劇場千秋楽を迎え、同日に、舞空を本拠地から送り出したばかり。星組メンバーには千秋楽前日の21日に伝え、舞空には、今公演の稽古開始直後に伝えたと明かした、


礼は95期の首席入団。同期からは今夏に退団した前花組トップ柚香光、前月組トップ月城かなと、そして次期雪組トップに決まっている朝美絢と、4人のトップ誕生が決まっている。


これに「同期は不思議で、家族よりも濃い。劇団に入って、(組が別れ)離ればなれになっても、やはり同期なんだなと学年を重ねるごとに、実感していました」。同期で最初に礼がトップに就き、すぐその後に柚香が就任。続いて、月城が就いた。「同じ立場の同期がいて、心強かった」と振り返った。


柚香、月城ともに、自身の退団時に「私に連絡をくれたので、私も2人には直接伝えました」と言う。


また、退団公演中の雪組トップ彩風咲奈からバトンを受け、次期就任が決まっている朝美には「残せるものはすべて、あーさ(朝美)に(笑い)」。自身と、先に退団した仲間の思いを朝美にたくすべく、両手を出して、朝美の背を押すようなしぐさで語った。


また、昨年の休養期間を振り返っては「舞台から離れた上で、今、自分がどれだけありがたい状況に立たせていただけているのか、あらためて感じた」と言い、宝塚歌劇団へは「世界中どこを探してもない場所で、私自身、青春のすべてをかけた世界でした」。


実力にスター性を兼ね備えた比類なきトップ。礼にあこがれる後輩は多く「最後の最後まで、背中を追い続けたいという存在でいたいと思います。最後まで私らしく、頭と筋肉を使って」と決意も口にした。


また、自身が背を追った元星組トップ柚希礼音には「下級生時代に(自身の抜てきで)ご迷惑をおかけしました」と言いつつ、その柚希と同じ、日本武道館公演が控える。


来年1月18〜21日、現役では真矢みき、柚希に続き、現役3人目となる日本武道館公演「ANTHEM−アンセム−」を予定。「11年前に柚希さんの…まさか私自身が…。身の引き締まる思いでいっぱいなんですが、ありったけの思いを」と意気込む。


柚希には、武道館公演の発表時に「直接、武道館公演と、次で卒業するとお伝えしました。ちえさん(柚希)からは、出会った頃と変わらない愛で返していただきました」と明かしていた。


退団公演は来年4月19日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「阿修羅城の瞳」「エスペラント!」公演。芝居は、劇団☆新感線と宝塚との初コラボレーションの話題作。同東京公演千秋楽をもって退団する。

    ニュース設定