【宝塚】礼真琴 仲間ファン同期に感謝 次期雪組トップ朝美へ「残せるものは全て」/一問一答1

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2024年09月24日 14:06  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

退団会見でポーズをとる礼真琴(撮影・石井愛子)

来年8月10日付での退団を発表した星組トップ礼真琴が24日、大阪市内で退団会見を開き、コロナ禍も明けて、ファンとのふれあいが戻る中で、劇団110周年イヤーを機に卒業する決意を固めた思いを明かした。一問一答は以下の通り。


◇  ◇  


−退団を決めた時期、経緯は


礼 「卒業」を決意した瞬間が、実は実感がなく、この主演(トップ)という立場に就任させていただいてから、つねに自分の中で卒業という言葉は頭の中にありました。でも、お披露目公演の途中でコロナ禍、1度公演がすべて止まり、今やっと、こうしてお客さまと触れ合える舞台に立たせていただける。公演を無事に完走できる状況になった時に、今までどれだけ自分ががむしゃらに走ってきたかということを振り返りますと、宝塚歌劇110周年、記念すべき年を自分なりにまっとうしてから、卒業したいという思いに自然に変わっていきました。


−一昨日(22日に星組宝塚大劇場公演の)千秋楽がありましたが、どのような形で伝え、反応は


礼 公演の前楽(千秋楽前日)に、星組の仲間たちには伝えさせていただきましたが、すでに、次回の武道館のコンサートの発表もあり、みな、楽屋に集まってくれた時も、それぞれが覚悟した状態といいますか。静かに、真剣にかみしめるように聞いてくれた印象があります。


−相手娘役の舞空瞳には


礼 彼女自身の退団公演でもあり、こ公演のお稽古が始まってすぐくらいに。お互い卒業に向けて、今自分たちが何ができるか、何をみんなに残していけるかというものを、2人でたくさん話し合いました。卒業の時期は別になりましたけど、2人で決めたゴールがこれで良かったと思っていただけるように。


−トップ就任から6年近い任期になる


礼 精いっぱい頑張らねば−。向き合った直後のコロナ禍でした。心が折れそうな瞬間もありましたが、星組の仲間たちが力強く背中を押してくれたおかげで、前を向いて進めた。この(ここまでの)5年間、エネルギーにあふれた出会い、別れを繰り返しながら、さまざまな作品に挑戦できた。ひとつひとつ、自分の財産に。(退団公演は)劇団☆新感線さんとの初めてのコラボレーション。最後まで挑戦をし続ける宝塚人生を送りたい。


−退団意識が強まってから見えた景色、仲間への思いは


礼 (決意後は)組の仲間と接する時間を大切にしようというのは、思い返せば。(21日に組メンバーに伝え)秘めておかなければならない期間、もどかしさもあったので、区切りがついてスッキリしました。


−スカーレットをはじめ、女役も複数経験。振り返っての思い出は


礼 そうですね。下級生時代から女役を経験させていただく機会があり、舞台に立ってパフォーマンスをするのが一番の幸せでしたので、当時は男役だろうが女役だろうが、舞台で輝けるなら、すべてを尽くしたいという思いでした。でも、逆に学年を重ねていくことで、男役への憧れや愛情というものが強まりまして、男役への欲も同時に。


−柚香さん、月城さん、次期の朝美さんら、同期への思いは


礼 同期って存在は、ほんとに不思議で。家族より一緒にいる時間が長い学校生活を過ごし、劇団に入って、それぞれ別れてしまっても、離れている気がしない。学年を重ね、責任のある立場を担うようになって、同じ立場だからこそ、わかり合えることもあり、助けられた。2人(柚香、月城)の卒業を見送らせていただき、その次に主演という立場が決まっている朝美も、残せるものは全てを。


−直接伝えた?


礼 (2人が)やめる時にも直接電話をもらったので、個人的に、2人には連絡させてもらいました。すでに退団して、外の世界で活躍している大切な同期もたくさんいる中で、やっぱり95期でよかったなと、何回思ったか分からない。尊敬する同期がたくさんいて、(宝塚音楽)学校の時から、同期内でのライバル心というものが多分、そんなになかったとも。みんなで楽しく仕事に取り組むという感じだったので、今こうしてそれぞれ活躍している姿を見ると、本当に誇りに思います。


−その同期の首席として


礼 そうですね、たまたまというか。でも、首席という立場をいただいたからには、しっかりしなきゃという思いも。今も変わらずその気持ちはあります。

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