延期となったスーパーGT第5戦鈴鹿についてGTA坂東正明代表が見解。タイヤウォーマーは「使わない」

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2024年09月24日 14:50  AUTOSPORT web

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2024スーパーGT第6戦SUGO GTA定例記者会見に臨んだ坂東正明代表
 9月22日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、第6戦SUGOの会場でGTA定例記者会見に臨み、この中で8月31日(土)〜9月1日(日)に予定されていたものの、台風10号の影響で延期された第5戦鈴鹿について触れた。

 晩夏の一戦として、9月1日に決勝レースが予定されていた第5戦鈴鹿は、日本列島を横断した台風10号の接近にともない、8月28日に延期が決定。12月7日(土)〜8日(日)に代替日程が設定された。

 この延期に至るまでの経緯について坂東代表は「釣り人としての豊富な経験と鋭い反応を元にして、波と潮と風を……(笑)」とらしい冗談を交えながら「すでに水曜の時点で東名高速が止まっていて、チームのトランスポーターが動き出し、FIA-F4のテントがサーキットに立っている状態でしたが、見通しとしてはあまり良くない状況で、早めに延期の結論を出せたことは良かったと思う」と語った。

 ただやはり延期するにあたり、課題となったのは他シリーズとの兼ね合い。全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権やインタープロト/KYOJO CUPとの日程バッティングがあったが、これについては「鈴鹿や各所と連絡をとり、日程の移動についてなんとかやりくりをしながら、延期、延期日程の発表を皆さんの協力を得て同時にすることができた」と坂東代表は語った。

 しかし、延期された日程は12月。「決めてから『寒い』と正直思った」という。気になるのは、オフシーズンのGT500テスト等でも使用されるタイヤウォーマーの使用についてだが、坂東代表は個人的な意見と断りながら「使わない」方向を示した。

「いま話をしているけれど、個人的にはないかな、と思っている」と坂東代表。また、日没時間が早いことから、フィナーレイベントをどう組むかなど今後鈴鹿と交渉をしていきたいと語った。なお、レース距離については350kmから変更はないとした。またこの日程変更にともない、毎年12月に開催されていた『SUPER GT HEROES』も日程を変更。JAF日本自動車連盟の表彰式には「間に合わないのでは」と語った。

 延期された第5戦については、気温が低いことや、それに伴うエンジン出力&ダウンフォース増によるドライバーやタイヤへの負担などさまざまな要因が予想されるが「チームもドライバーも、タイヤメーカーも、やる方もルール作りもすごく大変だと思う。でも、観ているお客さんはすごく面白いと思う。そのためにみんなが努力することで、より多くのお客さんが集まってくれる、興味をもってくれることがいちばん大事だと思う」と坂東代表は語った。

「俺も怖さは感じる。でも、その怖さが伝わって、それを乗り越えればそこに集まってくれるファンの皆さんは『すごい世界だ』と感じてくれると思う。それを乗り切る技術力、技量があるわけだから。クラッシュもあるかもしれないし、安全がいちばん大切だけれど、ドキドキするものを乗り切ることに、モータースポーツの面白さがあると思う」

「メーカーもタイヤメーカーも、チームもクオリティが高い次元で集まっていて、与えられたものに対し、その時期でやらなければいけないことに対して、いろんなことを考え取り組んでいる。それがお客さんに伝わってもらえればと思う」

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